林明子さんが描く子供の絵は生き生きとして、その表情のひとつひとつがはっとするほどの魅力にあふれています。
実際子育て中のお母さんなら、自分の子供が色々な場面で浮かべる表情と絵本に描かれている子供の表情があまりにもそっくりで、びっくりしてしまうかもしれません。
今回は、素敵な子供の絵をたくさん描いている作家林明子さんの絵本をご紹介します。

とん ことり(筒井頼子 作、林 明子 絵)

とん ことり (こどものとも傑作集)

「とん ことり」。なんて不思議なタイトルでしょう。知らない町に引っ越してきた小さな女の子「かなえ」は、この音を心待ちにするようになります。
音はするけれど姿は見えない相手。話の展開が謎かけのようで面白く、読んでいくうちに「かなえ」同様、相手が気になって仕方なくなります。
不安と心細さの中にいる「かなえ」が、友達と出逢うシーンが感動的です。

はじめてのおつかい(筒井頼子 作、林 明子 絵)

はじめてのおつかい(こどものとも傑作集)

はじめてのおつかいを頼まれたのは5歳のみいちゃん。一人で出掛けたことがないみいちゃんにとっては外出先で起こるすべてのことがハラハラドキドキ、大冒険です。
自転車とすれ違う場面を至近距離で描いたり、上空から住宅地を描いてみいちゃんがどんなところを一人で歩いているのか示したり、描き方が効果的です。
絵の細部が細やかで想像しやすく、年の近いお子さんは共感しながら読み進めることができると思います。
頑張る女の子が成長する話です。

あさえとちいさいいもうと(筒井頼子 作、林 明子 絵)

あさえとちいさいいもうと (こどものとも傑作集)

この絵本に登場する母親が幼い姉妹だけ残して外出してしまうことに対して、短時間とはいえ無責任だという声もあります。出版されたのが今から37年前ということで、今とは子育ての環境が大きく違ったのは確かでしょう。
しかし、子供目線で描かれた絵は流れる映像のようで迫力があり、姉あさえの緊張感が痛いほど伝わってきます。小さな妹を心配する姉の気持ちが素晴らしく描かれており、一気に読み進めたくなる面白さがあります。
賛否両論ある絵本ですが、多くの人に人気の絵本です。

はっぱのおうち(征矢 清 作、林 明子 絵)

はっぱのおうち (幼児絵本シリーズ)

林明子さんの描く子供の絵は表情豊かで、変化に富み、大変魅力的です。子供のちょっとした仕草や笑顔、感情の変化が細やかに描かれていて、絵を見るだけで登場人物の子供の気持ちがこちらにしっかり伝わってきます。
作者の子供に対する深い愛情が感じられる絵本です。
充実した子供の世界と、生き生きとした子供の姿が素敵です。

こんとあき(林 明子 作)

こんとあき (日本傑作絵本シリーズ)

「あき」という女の子が生まれるときに、おばあちゃんからプレゼントされたキツネのぬいぐるみが「こん」です。「こん」は喋るぬいぐるみ。何より、「こん」のキャラクターが可愛らしく面白く、子供たちに人気の絵本です。
失敗の連続で見ている方が「大丈夫かなあ」と不安になってしまう「こん」。でも、一生懸命「あき」を守ろうとする「こん」の姿に胸が熱くなります。
愛情に満ちた素敵な絵本です。

もりのかくれんぼう(末吉暁子 作、林 明子 絵)

もりのかくれんぼう (日本の絵本)

ここで紹介している絵本の中では最も文章が長い絵本です。扱っているテーマを理解して読んでもらうためには、小学校低学年くらいが対象年齢と思われます。ただ、テーマを理解できなくても十分楽しい絵本なので、4〜5歳くらいから読み聞かせてあげましょう。
大人でも見つけるのが難しいような高度な隠し絵が魅力です。
林明子さんが描く秋色の世界が美しいです。美しい森と、その世界の生き物たちが「けいこ」に伝えたかったのは何だったのでしょう?

きょうはなんのひ?(瀬田貞二 作、林明子 絵)

きょうはなんのひ? (日本傑作絵本シリーズ)

女の子は文字が書けるようになると、ちょっとしたお手紙のやり取りを楽しんだりしますね。この絵本に出てくる「まみこ」もそんな女の子のひとりです。
まみこが書いた手紙の数々から、両親に対する「大好き!」という気持ちがいっぱい伝わってきます。この手紙を書いているとき、まみこは本当に楽しくて仕方なかっただろうなと想像します。
家族の深い愛情、温かい家庭の姿が描かれた傑作です。細部まで丹念に描かれた家の中の様子にも注目して読むと、さらに楽しい絵本です。

まほうのえのぐ(林 明子 作)

まほうのえのぐ (こどものとも傑作集)

林明子さんの描く小さな女の子は、表情が生き生きとしていて変化に富み、読者を惹きつける力に溢れています。実際子育て中のお母さんなら、「ああ、こんな表情するよね!」と納得させられる素晴らしい画力です。
森の動物たちと一緒に絵を描くという自由な発想が面白いです。動物たちが描く個性的な絵の数々に感心してしまいます。
読むとお絵かきしたくなる素敵な絵本です。

おつきさまこんばんは(林 明子 作)

おつきさまこんばんは―くつくつあるけのほん4 (福音館 あかちゃんの絵本)

光り輝く「まんまる おつきさま」の表紙と裏表紙が印象的なこちらの絵本。赤ちゃんはこの「おつきさま」に大注目です。
かなり月齢の低い赤ちゃんでもこのおつきさまの顔には注目してくれるので、読み聞かせが楽しくなります。
シンプルな内容ですが、子供たちが何度でも読みたがる絵本です。小さな2匹の猫のシルエットが絵にちょっとした変化を与えており、とても可愛らしいです。

おててがでたよ(林 明子 作)

おててがでたよ―くつくつあるけのほん2 (福音館 あかちゃんの絵本)

赤ちゃんと、赤ちゃんを子育て中のお母さんにおすすめの1冊です。
一生懸命自分の力で服を着ようとする赤ちゃん。その仕草のひとつひとつが愛らしく、優しい気持ちを呼び起こします。
読みながら「あたま」「おてて」「おんよ」など、体の名前を覚えられるのもおすすめの理由です。赤ちゃんが着替えるときにこの絵本の一節を呼びかけてあげると、楽しく着替えの練習ができます。

編集後記

いかがでしたか?
林明子さんの絵本は、子供の目線で子供の内面を描いた素晴らしい内容のものが多いです。赤ちゃん向けのシリーズは、赤ちゃんが共感できるような、赤ちゃんに寄り添った内容になっています。
飽きずに何度でも繰り返し読みたくなるような優れた絵本ばかりです。

子育て中のお母さんにもおすすめの絵本です。是非手に取ってみて下さい。

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