赤ちゃん返りとは、下に赤ちゃんができたときに、上の子が嫉妬心などから赤ちゃんに逆戻りしたような行動を取ることをいいます。特に3歳頃までは起こりやすく、生まれた赤ちゃんに手がかかる時期だけにママは大変です。こんなときは、どう対処すれば良いでしょうか?

赤ちゃん返りの具体例

これまでは独り占めだった親の愛情が、赤ちゃんが生まれたことで半分になるのですから、上の子は親の愛情を取り戻そうと必死です。
赤ちゃん返りの具体例としては、卒乳したのにおっぱいをまた欲しがるようになる。トイレトレーニングが完了していたのに、できなくなる。一人でできていた着替えを親にやってもらいたがる、などです。つまり、「もっと私(僕)にかまって!」と言いたいのです。

中には嫉妬心から赤ちゃんをぶったり、指しゃぶりするようになったりする子もいます。また、チックを起こしたり、発達が退行したりする症状が出る子もいますので、注意が必要です。家ではいい子だけれど、外(保育園や幼稚園)では攻撃的になって問題を起こしたりするケースもあります。

対処法

上の子の赤ちゃん返りをわがままだと叱らないようにしましょう。ますます嫉妬心を募らせて、症状が悪化することがあるからです。

一番の薬は「自分も愛されているんだ」ということを分からせてあげることです。パパや祖父母の協力が得られるなら遠慮なく手伝ってもらって、上の子とママだけの二人の時間を作ってあげましょう。ママと二人きりでお出かけしたり、絵本を読んであげたり、抱きしめてあげたり……。ママの愛情が確認できると、上の子の気持ちも落ち着いてきて、心に余裕が生まれます。そうしたら、パパに上の子といっぱい遊んでもらいましょう。

上の子が赤ちゃんに慣れてきたら、赤ちゃんのお世話を手伝ってもらうのも良い方法です。簡単なことで構いません。ミルクをあげてもらったり、ガーゼや着替えを持ってきてもらったりして、「ありがとう」と伝えましょう。自分が赤ちゃんのお兄ちゃん、お姉ちゃんなんだという意識が目覚めると、赤ちゃん返りも消えていきます。人の役に立つ経験は嬉しいものです。手伝ってくれたら、うんと褒めてあげましょう。

いずれは仲の良い遊び相手に

日野原重明氏の詩を引用します。(『いのちのバトン—97歳のぼくから君たちへ』)

「お母さんは 今はぼくだけのお母さん

もしもお母さんにぼくの妹が生まれたら
ぼくのお母さんは半分になってしまう

ぼくだけがお母さんに抱かれたいけど
僕と遊べる妹もお母さんに産んでもらいたいんだ

どっちがよいか 考えてしまうな」

赤ちゃん返りは一時的なもので、赤ちゃんのいる暮らしに慣れたらなくなります。
兄弟姉妹の年が近いほど激しくなりがちな赤ちゃん返りですが、下の子が1歳を過ぎれば、互いに良い遊び相手になってくれます。
ママは大変な時期ですが、家族のサポートで乗り切りたいですね。

【参考文献・サイト】
※『元気が出る子育ての本① 0〜3歳 能力を育てる 好奇心を引き出す』汐見稔幸、主婦の友社、平成22年

※『いのちのバトン—97歳のぼくから君たちへ』日野原重明(詩と文)、いわさきちひろ(絵)、ダイヤンモンド社、2008年

※「上の子の赤ちゃん返り、どう対応すればいい!?」—gooベビー
http://baby.goo.ne.jp/member/ninshin/maternity_life/7/04.html

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