便利屋サービスのゴミ屋敷の片付けとは、生活が困難なほどゴミや汚れがひどい部屋や家をきれいにすることをいいます。
ゴミ屋敷片付けの料金の概要
汚れ方の度合いや、ゴミ・不用品の量、また、臭気の程度や家や部屋の広さなどによって価格は異なりますので、ゴミ屋敷の片付けは見積りを取っての決定となります。
こんな時に便利屋へゴミ屋敷の片付けの依頼ができます
- 自分では手に負えないほどゴミを貯めてしまった
- 何年も掃除や片付けをしていない
- ゴミが床一面にあふれている
- 風呂やトイレにゴミであふれて使えない
- 使えなくなった家電製品がたくさんある
- 近所から悪臭がするとの苦情が出た
- ウジやゴキブリが出てくる
- 数年間たまったゴミを処分したい
- ペット(犬やねこ)の糞で家中が汚れている
- 床、天井、壁などにシミが出ている
- 人に部屋を貸したらゴミ屋敷になっていた
- 同居人が全く片付けをせずゴミ部屋と化している
ゴミ屋敷の片付けの金額目安と価格相場
ご自身の手に負えない程の汚れやゴミがある場合は非常に高額となります。
特に使用不能になった家電製品や長年放置した生活ゴミなどは高額な処分費がかかります。
一般的な相場は1部屋5万円〜。
一軒家で多くの不用品処分までの料金を含めると20万円〜、
トラック何台分・何十台分ものゴミ処分が発生するような広く大きな家での大量の不要品処分と全室ハウスクリーニングを伴なう場合には100万円を超えるケースもあります。
ゴミ屋敷の片付け価格の具体例
(1)2Kの部屋に大量のゴミ
主にコンビニ弁当容器等と空き缶・空き瓶。本・雑誌。
2tトラック満載。
18万円(便利屋スタッフ2人/1日)
(※東京の便利屋の例)
(2)2LDK 、8年分の生活ゴミ
大型の家具、家電含めすべて処分
水周りクリーニング
36万円(便利屋スタッフ4人/1日)
(※大阪の便利屋の例)
ゴミ屋敷の片付けサービス例
- ゴミの分別
- ゴミ/不用品処分
- 清掃/ハウスクリーニング
- 脱臭
- 消毒
- 害虫駆除
- 破損箇所の修繕
- カーペットや畳の取り換え
- 新しい家具の設置
- ふすまや壁、トイレなどの部分リフォーム
ゴミ屋敷の片付けを便利屋に依頼する際の注意点
- 複数の見積りを取る
- 支払い方法を確認する(料金が高額となるため)
- 不用品やゴミの引き取りは可能か(ゴミ屋敷の片付けの後は大量のゴミが出ます)
- 掃除の場所を明確に伝える(事前確認、プライバシーの保護など)
- 掃除の度合いを明確に伝える(拭き掃除やワックスがけまでなど)
- 貴重品を置いておかない(紛失・盗難防止)
- 作業時の立ち会い(要不要の判断、家財の破損防止、盗難防止、掃除の度合いの確認など)
- 作業後のチェック(家財の破損防止、盗難防止など)
コラム 〜 ゴミ屋敷が引き起こす弊害
先日、見事な歌声で復活を果たした華原朋美さん。復活に至るまでは、長く困難な道がありました。恋と仕事がうまくいかなくなってから、精神安定剤を服用するようになり、自殺未遂にまで発展しました。自暴自棄になることで、部屋はゴミ屋敷と化していたそうです。
しかし、家族や周囲の協力によって、精神科にかかりながらも、しっかりとした足取りで今回のような素晴らしい歌声で、また人々を魅了するまでには、本人の相当な努力があったと思います。
ゴミ屋敷となるまで、その散らかり様が気にならない、あるいは片付ける気にもなれないというのは、本人に精神的な異変が生じている可能性があります。さらにゴミ屋敷となってしまえば、本人だけでなく、近隣にもたいへんな迷惑がかかってくるのです。
ゴミ屋敷が生み出す危険
まず、ゴミ屋敷には食べ終わったトレーや飲み残したペットボトル、賞味期限の切れた食品などといった、腐敗する物が放置されているため、そこから虫がわいたり、バイ菌が発生したりします。
これは、その部屋だけでなくアパートやマンション、近隣の住宅に対しても弊害が及ぶ可能性があり、害虫やバイ菌の他に腐敗臭が漂うこともあります。
また、多くのゴミが重なり合うところに、タバコの吸い殻などの何らかの火種が落ちると、瞬く間に火災が発生し、取り返しのつかない状態に陥ります。
部屋いっぱいに敷き詰められたゴミの処分には、100万円以上もの費用がかかる場合もあり、その上部屋自体をリフォームしなければいけない事態に至ることもあります。
セルフネグレクトに陥る前に
精神科医の片田珠美さんは、ゴミ屋敷化させてしまう人の精神には、「セルフネグレクト(自己放任)」が発生している可能性があると指摘します。
セルフネグレクトとは、自暴自棄になり、自分のために必要な食事や衛生管理などができなくなってしまう状態のことで、これが進行すると、自宅に閉じこもって周囲とのコミュニケーションができない状態になってしまいます。
華原朋美さんのように、非常に落ち込むような精神的ダメージをきっかけに、底なし沼のように落ちてしまうと、復活をするまでに大変な努力が必要になります。セルフネグレクトに陥る前に、家族や周囲の人の気付きが、本人を助けられるかもしれません。