子供たちが入園や進級を迎えて2ヶ月ほど経ちました。緊張もほぐれて、幼稚園や保育園での生活に慣れてきた頃でしょうか。
しかし、油断せずに日々気を付けたいのが交通事故です。園への送迎や家族との外出中に気を付けたい交通事故について、今回は6歳以下の子供を対象にまとめました。
「飛び出し」に注意!
歩行中の子供(6歳以下)の交通事故の原因は、6割が「飛び出し」によるものです。しかも、事故の多くは自宅から50m以内で、午後2時から午後6時の時間帯に起きています。保護者が忙しい時間帯のため子供から目が離れがちになることが原因と考えられます。また、夕暮れ時は運転者にとっても視界が見えにくくなり、事故に繋がっているものと考えられます。
子供は何かに夢中になると周囲が見えなくなってしまいます。遊んでいて道路にボールが転がっていったら、追いかけて行って事故に遭った。道路の向こう側に友達を見つけて走って行ったら車に気付かなくてぶつかった。これは実際に起きた事故の話です。
車が時速40㎞で走っている場合、運転者が「危ない」と思ってブレーキをかけて車が完全に止まるまでの間に、一般的に22mの停止距離が必要です。子供は車が止まってくれると思っているかもしれませんが、車は急には止まれません。
外出時には子供の手首を持つなどして、子供が急に走り出さないように注意しましょう。親子で一緒に歩いて、交差点や道路を横断するときにきちんと止まって、よく見る習慣を子供につけさせましょう。
少しずつ交通ルールを教えていくことが大切です。
自転車に子供を同乗させるときの注意点
子供は体に比べて頭が大きいため転倒しやすく、転ぶと顔や頭に怪我をしやすくなります。幼稚園や保育園に自転車で子供を送迎する方も多いでしょうが、必ず子供にヘルメットを被らせるようにしましょう。
2人の子供を自転車に乗せる必要があるときは、「幼児2人同乗用自転車」を選びましょう。「幼児2人同乗用自転車」とは、運転者のための乗車装置及び幼児用座席2つを設けるために特別な構造、装置を有した自転車のことです。購入の際は、BAAマークやSGマークといった自転車の車体の安全性を示すマークが付いたものを選ぶようにしましょう。
チャイルドシートは確実に!
現在6歳未満の子供を車に乗せるときはチャイルドシートの使用が法律で義務付けられていますが、平成26年4月の使用率は61.9%(警視庁・JAF調べ)です。チャイルドシートを使っていなかった場合、事故の際の致死率が3.7倍にもなります。子供の命を守るために、チャイルドシートは重要です。
しかし、チャイルドシートを使用していても、その取り付け方が間違っていて効果が半減している事例が多く見られます。子供の身長・体重に合ったチャイルドシートを選び、正しい向きに、ぐらつかないようにしっかりと固定させましょう。子供はどんどん成長するので、成長に合わせて定期的にベルトの長さを調整することも大切です。ベルトがねじれないように取り付けて、肩ベルトに手のひらが入る程度にゆとりを持たせましょう。
「面倒だから」「短時間(短い距離)だから」といって油断は禁物です。シートベルトをしていないと、事故の際、車外に投げ出されたり、後続車両にひかれたりすることがあります。
運転者は同乗者の命を預かっている自覚を持ちましょう。
【参考サイト】
・親子で学び、考える子どもの交通安全/Hondaの交通安全