子供が食物アレルギーだと診断されると、原因となる食べ物を除去して、食事制限をすることになります。
日本における0〜3歳の食物アレルギーの三大原因と言われる食べ物は卵、牛乳、小麦です。

そこで、今回はこの三つを例に、アレルゲンを食事から除去する際の注意点をご紹介します。

卵アレルギーの場合

卵アレルギーの場合、食物アレルギーの原因となる物質は卵黄より卵白に多く含まれています。
また、卵は加熱することでアレルゲンを弱くすることが可能です。卵アレルギーの症状が軽ければ、生卵や半熟卵は食べられなくても、ゆで卵なら食べられる場合があります。

マヨネーズやアイスクリームに使われている卵は十分に加熱されていませんので、ゆで卵なら食べて大丈夫なお子さんでも症状が出る場合があります。気を付けましょう。

牛乳アレルギーの場合

牛乳は、加熱しても発酵してもアレルゲンの力はあまり落ちません。
牛乳を加熱してシチューを作って食べさせると、牛乳を飲ませたときと同様に食物アレルギーの症状が出やすいと考えられます。牛乳を発酵させて作るチーズやヨーグルトも、牛乳アレルギーが治らない限りは食べさせるのは難しいでしょう。症状が軽くても、湿疹が悪化することがあります。

牛乳の食物アレルギーの反応を引き起こす強さが最も強いのは、牛乳・生クリームです。次いでアイスクリームやプリン、チーズやヨーグルトだとされています。
牛乳アレルギーの症状が軽ければ、牛乳成分が少量入った食パンやビスケットは食べても大丈夫な場合があります。

赤ちゃんが牛乳アレルギーと診断された場合は、医師と相談して食物アレルギー用のアレルゲン除去ミルクを与えることになります。

小麦アレルギーの場合

小麦アレルギーの場合、主食はお米中心になります。
米粉は最近購入しやすくなり、米粉パンも珍しくなくなってきました。しかし、市販の米粉パンには小麦のグルテンを使っている場合がありますので、注意が必要です。米粉パンを購入する際は、グルテンフリーのものを選びましょう。

家庭で小麦を使わずに米粉パンが焼けるホームベーカリー機もありますので、使ってみると良いでしょう。

まとめ

卵も牛乳も小麦も、加工食品のアレルギー表示が義務付けられています。
加工食品を購入するときは、必ず表示をチェックするようにしましょう。ハムやソーセージ、和菓子やゼリーなど、意外なものに牛乳成分が入っていたりします。見た目で判断するのは危険です。しっかり表示を確認して、アレルギー症状から子供を守りましょう。

店頭販売やスーパーのお総菜など、表示がない場合は店員に確認することになります。しかし、確実に確認できない場合、重い食物アレルギーのお子さんには食べさせない方が安全です。

いずれの場合も、子供の症状によって食べられるものの範囲が異なります。医師と相談しながら、制限する食べ物はなるべく最小限に抑えるようにしましょう。

参考サイト
食物、蜂刺されによる急性アレルギーにそなえる。アナフィラキシーってなあに.jp|ファイザー
http://allergy72.jp/?utm_source=pfizer.co.jp&utm_medium=groupsite&utm_content=20130221&utm_campaign=newsrelease

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