冷蔵庫にはたくさんの収納場所があります。
その中の一つでもあるチルドルーム
そもそもチルドルームには何を入れるべきなのでしょうか?
すぐに傷んでしまうあの食材も、チルドルームに入れれば日持ちさせることができますよ!
チルドルームの機能
冷蔵庫の中にあるチルドルーム。
チルドルームは結局何に使うべきで、なぜ存在しているのでしょうか?
チルドルームを何気なく使っている人も多いと思いますが、チルドルームにはきちんとした機能が付いています。
チルドルームは、食品が凍り始める直前の温度である0~1度で食品を保存することができます。
冷蔵室は3~5度なので、それよりも低い設定温度ということです。
低い温度なので、入れた食品が冬眠状態になります。
氷温域で食品を保存すると、呼吸代謝が抑制され冬眠状態となります。
冬眠状態は、鮮度保持性が飛躍的に向上します。
ですから、チルドルームにはすぐに傷みそうな食品を入れておくといいのです。
冷凍庫ではダメな理由
チルドルームは食品が凍り始める温度に設定してあるのであれば、冷凍庫の方が長持ちするからいいのではないかと思いがちです。
ですが、冷凍保存にはデメリットがあります。
長期間冷凍保存をしてしまうと、冷凍焼けをしてしまいます。
家庭の冷蔵庫ならば、1ヶ月もすれば冷凍焼けしてしまい本来のうまみが逃げてしまうのです。
また、冷凍庫だと肉や魚の水分が氷結した時に細胞壁を破ってしまい、解凍した際に肉汁などが不必要に出てしまうので、品質が落ちてしまいます。
なんとなく使っていたチルドルームには、ちゃんとした必要性があったのです。
チルドルームに入れておくべき食材
チルドルームには大抵、魚や肉を入れている方は多いと思います。
しかし、チルドルームには魚や肉以外にも入れておくべき食材がたくさんあります。
- 乳製品(ヨーグルト・生クリーム)
これは鮮度を保つだけでなく、ヨーグルトなどの発酵を抑える効果もあります。 - 練り物(ちくわ・ウィンナー・かまぼこ)
- 発酵食品(納豆・味噌)
- 漬けもの
絶対に入れて置いた方がいい食材
ここまでは乳製品を入れておくべきと言うところから、なんとなく想像はつくと思います。
ですが、本当に入れておくべきものはここからです。
それも意外すぎるものばかり・・・
- もやし
基本、もやしは野菜室で保存することが多いですが、そうするとあっという間に傷んでしまいます。
ですが、チルドルームに入れておくと長期間日持ちするのです。 - ブロッコリー
ブロッコリーはもやし同様、普通の冷蔵では傷みやすい食品です。
密閉用ビニール袋に入れて保存すると、長期間日持ちするようになります。
入れるべきではないモノ
上記の食品とは逆に、チルドルームに向かないものもあります。
それは、マーガリンやビールです。
マーガリンは、固くなってしまうため適しません。ただし、バターは大丈夫のようです。
また、チルドルームでのビールの長期保存は濁ることがあるようです。
便利な使い方
チルドルームは、便利な使い方もあるようです。
天ぷらをカラッと揚げたい時は、天ぷらの材料をチルドで冷やすと油と材料の温度差が大きくなるため、カラッと仕上がります。
また、野菜サラダをパリッとしたい時にもサラダをチルドで冷やすといいみたいです。
このように意外と知られていなかった“チルドルーム”の使い方。
一度気にして食品を入れてみるといいと思いますよ。