一般的なイメージでは、いわゆる片付けられない人というのはズボラな性格の持ち主のことであると考えられがちですが、片付けられないという習性は、必ずしもズボラな人だけに当てはまるものではないような気がします。
マメとズホラの定義はない
例えば、部屋の中の目に見える場所は常にきれいでも、押入れや引き出しなどといった、開けなければ見えないような場所はカオス状態という人はたくさんいます。
こういう人はマメで片付け上手な人でしょうか。それともズボラで片付けられない人でしょうか。一概には決めつけられないように思えるのです。
モノが増えるのは自然なこと
片付けられないということ以前に問題なのは捨てられないことですが、人間には元来、物欲・所有欲というものがあるため、モノが増えること自体はごく自然なことで、悪いことでもおかしいことでもないと思います。
ただ、その物欲・所有欲に支配されすぎてしまうと捨てるタイミングがつかめなくなるというだけのことなのです。
思いやりの心があるからこそ捨てられない
片付けることがブームのようになってくると、それができない人はまるですべてにおいてダメ人間のような見方をされがちですが、裏を返せば、それは怠惰や執着ではなく、モノとそれにまつわることを大事に思う気持ちがあるということではないでしょうか。
ましてや、人からいただいたモノだから捨てにくいと考える人は、相手の気持ちを思いやれる心の優しい人ということでもあると思うのです。
できない自分を責めない
片付けられない人、捨てられない人であっても、そんな自分を責める必要もなければ、片付け上手な人にならなければいけないと焦る必要もありません。
できる時にできる箇所から少しずつ始めればいいのです。