世界に先駆けて超高齢化社会を迎えた日本では、高齢者の諸問題は、社会的にも非常に大きな関心を集めています。
過去に類を見ない事態なので、そう簡単に解決できる問題でもありません。しかし、老いは誰にも必ずやってくるもので、決して他人事ではなく、明日は我が身であることを意識しておく必要があります。
高齢者の諸問題の1つに、孤独死そしてゴミ問題があります。この2つは一見無関係に見えそうですが、実は深い部分でつながっており、深刻な問題になっています。
なぜゴミ問題と、孤独死がつながっているのでしょうか?
それはどちらも、単身の高齢者が抱えやすい問題だからです。
単身での生活では、体調を崩したり、老いによって体が自由に動かせなくなると、家事ができなくなってしまいます。ついついゴミを貯めこんでしまって、ゴミ屋敷になってしまうこともあります。最初はなんとかしようと気にかけていても、どうすることもできない状態が長く続けば、片付けを放棄してしまいます。
そして、もしそのまま独りでひっそりと死を迎えることになったとしたら・・・。
高齢者の介護の現場では、ゴミ問題が大きな課題になっています。
孤独死の多くは、ゴミの中で亡くなっているケースが多いといいます。家事やゴミ出しができない生活に陥っていては、仕方がないというか当然でもあるのですが、少しでも解決の糸口がないものでしょうか?
もちろんそれは、社会的に解決するのが一番ですが、自分で予め対処しておくことができれば、なお良いでしょう。
そのひとつのキーワードが、「生前整理」と「老前整理」です。