現代は片づけをするよりも、ごみを溜めるほうが圧倒的に簡単な時代になってきています。
そのため、「汚部屋」や「ごみ屋敷」という言葉が大きな注目を集めてしまっているようです。
資源が多いゆえに、ゴミも多い社会
普通の生活をしているだけでも、ごみというのは大量に出てきます。
包装紙やプラスチック・紙類などは意識していないだけで、一日の中で大量のごみとして処理しているはずです。
言ってしまえば、これらのゴミをちゃんと処理しなければ、誰でもあっという間にごみ屋敷、汚部屋にしてしまうことができるのです。
捨てる量よりも貯めこむ量のほうが多ければ、増えていく一方で、部屋がゴミで溢れるのが当然だからです。
過剰包装や多量の紙類が舞い込んでくる現代社会では、むしろ、ゴミが溜まっていかない人のほうが特別と考えてしまうこともできるでしょう。
物が豊で資源が多く、それ故にごみが出やすい環境ということは、それだけ片づけがしにくい(片付け作業がとにかく多い)環境であるとも言えます。
ストレスの多い社会
別の話で、ストレスを溜めやすい社会ということも、大きく影響しています。
不況などの影響でストレスを溜めやすく、また人間関係などで生き辛さを感じている人も多くいます。
ストレスを処理しきれずに、それがなんらかのマイナス行動(例えば片付けずゴミを溜めてしまう)として出てきてしまう人も決して珍しくはありません。
ストレスに対する対処方法などを考えていくことは大切でしょう。
近年になりストレスケアやメンタルケアという言葉が、盛んに使われるようになりました。
しかしこれは良い影響も持っていますが、悪い影響も持っています。
ストレスに対する対処やストレスを溜めないことをあまりにも意識しすぎてしまい、社会的にストレスに過敏になり過ぎている面もあると言えます。
何か不調があると、ストレスのせいと単純に考えてしまいやすくなっているのです。これが逆に、大きなストレスを生んでしまうという矛盾です。
人は本来、ストレスに対してちゃんと対抗する力が備わっています。
ストレス社会と言われているからこそ、全てをストレスの責任にしないで、しっかりと物事を見据えていくことが必要になるのではないでしょうか。