男女平等が言われる社会的な動きの中で、男女の違いということが研究成果で多く発表されています。
こう言うと矛盾しているように見えますが、平等であるために違いを知っておくことは必要なことです。
また、男性と女性で違う点が多くあるのは、生物として繁栄していくための人類の歴史全てが詰まっている部分でもあります。
それでは、「片付け」に特化して、男女の違いを見ていきましょう。
まず脳みそです。
「まず…」という言い方をしましたが、この脳みその違いが全ての違いとも言ってしまっても過言ではないでしょう。
男性と女性とでは、脳のつくりが違っていると言われています。
男性と女性の脳の違いの一番は、脳梁の違いです。
脳梁とは何か…ということですが、これは右脳と左脳を繋いでいる部分になります。
ここが大きいのが女性であり、小さいのが男性と言われています。
大きいとどうなるのか…
左脳と右脳をしっかりつなぐことができる=左脳の情報を右脳に、右脳の情報を左脳に届けやすくなるのです。つまり…いろいろなことに対して意識を向けることができるようになります。言い換えると、いろいろなことに気が散ってしまうということになります。
女性は多くのことに注意することができる一方で、1つのことに集中することが難しいと言われる理由はここにあります。
脳梁が小さい男性は逆に、1つのことに集中できるのですが、視野を広く見たり同時進行させていくことが苦手になります。
女性は片づけをしていく時に、いろいろな場所を同時進行させながらできる、あるいは他の家事をしながら行なうということができるのですが、男性は、部分ごとにきっちりやっておかないと気がすまなかったり、同時進行が難しくなってしまうことがあります。
もしかしたら女性が色々な家事を上手くこなすことができるのは、このような能力が影響しているのかもしれません。
しかし、この女性特有の能力である「多くのことに注意することができる」というのが行き過ぎてしまうと、注意が複数箇所へあまりに飛んでしまい、片付けの注意があっちにいったりこっちにいったりして、片付けているつもりが散らかっている・・・ということにもなりかねません。
『片付けられない女たち』というのが本になり、ベストセラーになったことからも分かるように、これは実際に多い問題のようです。
家事の中の「片づけ」のみに限定して言うと、同時進行して片付けやその他作業ができる女性よりも、片付けに集中して作業をこなせる男性のほうが、有利だといえるのかもしれません。