汚部屋になってしまい、それが嫌だと感じる場合には、人は「片付ける」ということをします。
しかし特別何も感じなければ、片付けることはしないでしょう。
ここには個人の性格や、生活暦などが大きく影響してきます。
また、機能的な部屋というのも個人差があり、その人にとって「片付いている」「片付いていない」の感覚も違ってきます。
ところで、片付けることができない原因の中には、何かしらの症状が関係している場合もあります。
ですが、ここではそのような症状が関係しない人(一般の人)について記述をしていきたいと思います。
ごみが捨てられない
部屋が汚くなってしまう人の原因として、ごみが溜まってしまうというものがあります。
だったら「捨てれば良い」と、ついつい考えてしまうのですが、溜めてしまっている本人も、そう感じていることがほとんどのようです。
そのためアドバイスとして「捨てろ」ということを言っても、あまり意味がないのです。
分かっていないのではなく、分わかっているけれど「出来ない」からです。
ごみが捨てられないというケースでは、単純にごみを捨てる場所がわからない、ごみの分別の仕方がわからないということがあります。
他に、朝早くにごみ出しができないというのもあるでしょう。
意外と単純な理由から、どんどんごみが溜まってしまうことがあるのです。
一般的にはある一定レベルまで溜め込んでしまうと、一気にごみを出そうとするものなのですが、その段階を超えてしまうとあまりに作業量が増え、面倒くさいという気持ちが強くなってしまったり、ここまで溜めているから、ちょっと捨ててもほとんど変わらないと考えてしまうのです。途方も無い作業を目の前にすると、気力が失せて体が動かなくなってしまうのは、ごく普通のことでもあります。
そのため、更にどんどんごみが溜まってしまうことになります。
もったいないと思ってしまう
何かを捨てることに対して、抵抗感を持っていたり、あるいはとりあえず保管しておこうと思ってしまう人の場合、どんどんモノが溜まっていき、結果的にそれらがごみになってしまうことがあります。
一定レベルまで溜まることがなければ、ごみにはならないのですが、住んでいる人の処理範囲を超えてしまうと、もうそれらはごみになってしまいます。
わかりやすいのが食べ物であり、一気に食べるのがもったいないからと言って、保存しておく場合です。
1つの食品であれば良いのですが、それらがいくつも重なってしまって自分で処理できなくなると、腐ったり傷んだりしてごみになってしまいます。
無駄遣いすることを嫌う気持ちが強過ぎて、無駄にしてしまうということがあると思います。
ごく普通の人が、部屋を汚くしてしまう、汚れさせてしまうというのは、ほんの些細なことがきっかけで、その積み重なりの結果だと言えます。
どこかでその積み重なっているものを崩すことができれば、一気にきれいにしていくことができるのですが、その機会をなかなか得られないことが、部屋を片付けられないことにつながっているようです。
『ほんの少しのきっかけがない』だけなのです。