祝!『世界の100人』 (2015年4月16日)
米タイム誌の「世界で最も影響力のある100人」に、「こんまり」こと片づけコンサルタントの近藤麻理恵さん(30)と、作家の村上春樹さん(66)が選ばれました!
片づけの「こんまり法」の「こんまり」とは「人生がときめく 片づけの魔法」の著者である近藤麻理恵さんと言えば、ピンとくる人が多いかもしれません。
テレビに出演されることもあり、整理収納アドバイサーでもあります。
「こんまり法」って何?
片づけコンサルタントとしてテレビや雑誌などのメディアで引っ張りだこの近藤麻理恵さんは、プロフィールも筋金入りの片づけ好きなどだということが分かってビックリしてしまいます。
幼稚園の年長さんのときからESSEやオレンジページを愛読し、小学校では整理整頓係を担当、さらに中学3年で読んだ辰巳渚さんの著書「『捨てる!』技術」で開眼したのだそうです。
小さな頃から研究し続けている、こんまり流片づけ術は、リバウンド率もゼロだと評判で、特に女性からの支持がとても高いのです。
その「こんまり法」とは、一体どんなものなんでしょうか?
片づけは「お祭り」♪ とにかく一旦全部出す
こんまり法では、片づけは「祭り」だとして、毎日ちょっとずつするものではなく、一気にしてしまうものと言っています。
収納だけを工夫しても、結局また同じようになるだけ。
まずは、衣類、書類、書籍などを種類別に一気に床に並べてみます。そして、1つずつ「ときめくかどうか」つまり「必要かどうか」で判断して捨てる物と取っておく物とに分類していきます。
特に、書類はできるだけ不要な物はすべて捨てるぐらいのつもりで処理していきます。どうしても必要なものだけを残しておくことになるので、相当な量が減ると思います。
今あるものを、何とか収納するのではなく、一旦目の前に並べて、「必要かどうかを見極める」
これが、こんまり法です。
そうすれば、日々増える物であっても、いるかどうかで判断すれば、物の量は一定にすることができるんですね。リバウンドしない片づけ方法の根底は、ここにあるのかもしれません。
こんまり流の整理収納10個のエッセンス
こんまりさんが提案する「人生がときめく片づけの魔法」。
では、こんまり流片づけ術とは、具体的にどのようにするものなのでしょうか。10個のポイントにしぼってみてみましょう。
(1)「ときめき」を基準に残すものを選ぶ。
ただただ捨てるだけでは、片付いた生活は長続きしません。自分のモチベーションを上げてくれる「ときめき」のあるものを残し、「ときめかない」ものは捨てましょう。
(2)「片付け祭り」の開催日を決めて一気に。
片付けは、ダラダラやってもはかどりません。整理できない自分に「片を付ける」ため、心を決めたら一気に取りかかりましょう。
(3)収納を考えるのは最後。
いきなり収納のことを考えても、何がどこにあるのかが分からなければ意味がありません。収納よりも、自分が所有しているものは何かを把握しましょう。
(4)場所ごとではなく、モノ別で片付ける。
衣類や文房具、食器など、同じ種類のモノがまとまっていれば、出し入れしやすくなるので、ふだんの片付けもやりやすくなります。
(5)モノの定位置を決めること。
モノの定位置を決めることで、モノを出した後もすぐにしまえて、部屋をキレイにキープすることができます。
(6)新しいモノを手に入れたら、新たに定位置を決める。
何かと増えるモノだからこそ、新しいモノにも定位置を決めましょう。もちろん、新しいモノを手に入れる時も吟味が必要です。
(7)書類は全捨てが基本。
書類は、一番かさばるものです。レシートや雑誌の切り抜きなど、もう必要ではない書類を捨てるだけでも、モノが少なくなります。
(8)衣類→本類→書類→小物類→思い出品という順で片付ける。
一番「ときめき」を基準に振り分けしやすいものから片付けをしていくと、作業がスムーズに行えます。
(9)持っている物は全て床に広げる。
まずは、服や本を床に広げて、自分が今どれだけのモノを持っているのかを把握しましょう。多過ぎてショックを受けるかも…?
(10)思い出の品はダンボールに収納してしまった時点で、死んでしまっている。
思い出の品をダンボールに入れた後、押し入れの奥にしまっていませんか?それは、もう「いらない」のと同じこと。本当に必要な思い出の品は、見えるところに収納しましょう。
これ以外にも、長年片付けについて研究し続けた、こんまりさんのエッセンスが著書にたくさん隠されています。1つでもピンときた人は、チャレンジしてみる価値アリ!
こんまり風のたたみ方
「世界一受けたい授業」でも取り上げられていた「こんまり風のたたみ方」を皆さんはご存知ですか?
服を片付ける時、大抵は服屋さんに置いてある服のように、平らにたたむのが普通ですよね。
たしかに、このたたみ方も、服がキレイに整頓されて良いのですが、服の数が多い場合は平らにたたむと、かなりかさばってしまいます。
限られた引き出しや収納ボックスを生かすには、できるだけ服の所有面積を小さくするのがコツ。この、収納ボックスの数を半分にできるたたみ方が、「こんまり風のたたみ方」なのです。
そのたたみ方はとても簡単。
- 手のひらを使って
- 長方形にして
- 立てられる大きさに
する3ステップ。
これでかなりコンパクトになります。
まず、手のひらをアイロンのようにして、シワを伸ばし、見ごろを内側に折りたたみます。反対も同様に行います。
そして、襟元を持って裾の方へ折り、長方形になるようにたたみます。この時に、ちょうど半分に折るのではなく、少し裾の手前で折ります。
最後は襟が中に入るように三つ折りにして、洋服が立てば、OKです。このたたみ方は、パーカーや裾が広がっているものにも対応できるので、とてもコンパクトに収納できます。
スボンも
いろんな服も
ハンカチも立てて収納すれば出し入れしやすくなります。
靴下も!
(子供用の小さな靴下は、バラバラになりにくいように、コロコロコロっと丸めるのもオススメです)
平らにするたたみ方だと、上に置いてある服を優先的に着てしまうのですが、立てて収納することで、全ての服を同時に把握することができます。
たたみ方を変えるだけで、さらにオシャレが楽しくなることでしょう。
追記:こんまりさんのトークショーに行ってきました!
2013年10月27・28日に福井県産業会館にて行われた「住まいの情報展2013」で、「こんまり」こと片付けコンサルタントの近藤真理恵さんのトークショーが開かれました。そこで、こんまりさんのナマの声を聞くべく、トークショーに参加してきました!
13時30分からの開始に合わせて、ぞくぞくとこんまりさんの片付け術を学ぼうとする参加者が集まり、トーク開始直前には満席に。家族連れからシニアの夫婦など、幅広い年齢層の参加者を見るだけで、こんまりさんの人気度が分かるようです。
いよいよ、こんまりさん登場!
登場の瞬間、あの「ときめき」パワーがキラキラと包んでいるかのようなオーラで、キュートな笑顔が印象的なこんまりさん。会場からも「かわいい!」という声が上がっていました。
さて、気になる片付け術のトークは、シンプルで分かりやすい言葉で簡潔に進んでいく上、自らを「片付けの変態」と呼ぶなど、時おりみせるお茶目さで、会場はすっかりこんまりペースに持っていかれました。
また、「こんまり流のたたみ方」を実演してくれたのですが、たたんだTシャツが立たないというハプニングにも、「こんなことは初めてです!」と明るく笑うこんまりさんに、会場も和みムードに。
質問会では、多くの人が「収納方法」についてでしたが、こんまりさんは的確な収納方法に加え、終止「片付けがうまくいけば収納には困らない」というものでした。
「片付けてみると、その人の住まいにピッタリの量が残る」のだそうです。つまり、いくら収納方法を工夫しても、モノを片付けておかないことには始まらないということですね。
可愛らしい見た目とは裏腹に、片付けに対する考え方はゆるぐことなく、力強さを感じるのは、片付けへの愛情が深いからだと思いました。
片付けへの愛情が深いということは、モノへの愛情が深いということ。だからこそ、こんまりさんのまわりにはキラキラとした「ときめき」オーラが出るのだろうなぁと会場を後にしました。
新刊が発売されました。
なんと!当サイトで名物(?)のイラスト収納術ですが、こんまりさんからもイラストで解説した片付け本が新発売???(おどろき〜のポーズ)「イラストでときめく片づけの魔法」にはkindle(電子書籍)版もあって良いですね!
発売後すぐにAMAZONでベストセラー1位(生活の知恵カテゴリ/2014年1月時点)になった第3弾は「毎日がときめく片づけ」。
これから片づける人にも、片づけ真っ最中の人にも、片づけをすでに終えた人にも役立つ一冊。
第2弾、第1弾の片づけ本も相変わらずの人気のようです。特に第1弾「人生がときめく片づけの魔法」には、こんまりさんの想いが込められていると思います。
2015/02/18追記:こんまりさん、世界へ羽ばたく
世界30カ国で翻訳が決定したこんまりさんの『人生がときめく片づけの魔法』。アメリカでベストセラー1位になったり、イタリア版がアマゾンで総合2位になったりと、快進撃を続けています。
→ 『人生がときめく片づけの魔法』のアメリカ版30万部突破 アメリカで一大ムーブメント!(サンマーク出版トピックス・ニュース)
まさに世界に認められた「こんまり流片付け術」ですね!
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私が便利屋をしていた頃、片付けのご依頼から学んだことを記事にしました。