前回までの記事でご紹介したのが、お布団による窒息事故、ベッドや階段からの転落事故、何でも拾って口に入れてしまうことで起きる誤飲事故、浴槽で溺れる事故、やけどなどの事故でした。ここでは、その他、よく起きている事故についてまとめてご紹介します。
子供の手が届くところに危険なものを置かないようにしよう
化粧台のカミソリ、テーブルの上に置かれた果物ナイフ、キッチンの包丁などは、小さな子供にとってはとても危険です。赤ちゃんが1歳前後になり歩き始めると、かなりの高さまで手が届くようになります。近くに椅子があればよじ登ってナイフを手に取ることも起こりえます。
子供の手の届くところに危険なものを放置しないようにしましょう。来客などでちょっと目を離すのも危険です。使い終わったらすぐに片づけるよう、普段から意識して過ごしましょう。また、保管場所にロックをつけるのも、対策の一つです。
口にくわえたまま走り回るのは危険
フォークや箸、または歯ブラシなどを口にくわえたまま走り回って遊んでいたら、転倒してのどに刺さったりすることがあります。大変危険ですので、食事中や歯磨き中にふざけて遊ばないように注意しましょう。
ドアや窓に指を挟む
ドアや窓の開閉時に指を挟んで怪我をする事故が、1歳前後からよく起きます。特に歩き始めた頃が危険です。赤ちゃんは何にでも興味を持って触りたがるようになるからです。ドアが閉じたり開いたりするのが面白くて、何度も開けたがったりする子供もいます。
外出先で自動ドアを出入りしたり、エレベーターを利用するときも挟まれないように注意が必要です。
大人が近くについて、指を挟まないように見てあげましょう。ご自宅で危険な場所があれば、ドアにカバーやストッパーをつけて、危険な隙間をガードするなどの対策を取るのも良いでしょう。
その他、家の中でも注意
赤ちゃんは何にでも興味を持って触りたがります。ひもやコードの類を触っているうちに首に絡まってしまったり、ビニール袋で遊んでいるうちに頭に被ってしまい、息ができなくなったりする事故が起こります。短い時間でも赤ちゃんをひとりにしないように気を配りましょう。
ストーブをつける時は柵を設置したり、扇風機をつける時は扇風機カバーを取り付けるなど、赤ちゃんに安全な環境づくりに努めましょう。
事故防止のために
赤ちゃんが1歳前後になり、歩き始める頃が最もケガが増える時期です。赤ちゃんは成長とともに行動範囲が広がり、いろんなものに興味を持つようになります。しかし、赤ちゃんは何が危険かまだ理解できません。親御さんが言って聞かせても、しっかり理解できるようになるにはまだ時間がかかります。
子供が成長し、大人の言葉を理解できるようになるまでは、危険なものを子供の手の届くところには置かないことが大切です。現在は子供の安全グッズとして便利なものがいろいろあります。それらを賢く利用して、事故防止のために対策を取りましょう。
特に子供が小さいうちは部屋をこまめに片づけましょう。短い時間でも子供を一人にして放っておかないようにしましょう。
最後に
あまり親御さんが神経質になってお子さんの行動を制限しすぎないようにすることも大切です。
小さなケガなら、子供にとっては危険なことを理解する貴重な経験となります。傍で見守り、危険な時には手助けするようにして、お子さんの成長をサポートしましょう。
子供の安全グッズ
○開けてほしくない扉の開閉防止に。多目的ストッパー
○扇風機カバー
参考サイト
子どもの事故防止支援サイト:一般用
http://www.niph.go.jp/soshiki/shogai/jikoboshi/general/
参考本