のぶみさんの代表作『ママがおばけになっちゃった!』は2015年一番売れたベストセラーです。我が子を心配する母親の心情を描き大きな話題となりました。
遊び心や小さなしかけがたくさん散りばめられた絵本は、読む度に新しい発見があり、子供たちに人気です。

きおくのおうさま

きおくのおうさま(のぶみ 作・絵、講談社、2004年)

遊び心がいっぱい詰まった絵本です。
絵を見て記憶して、次のページに載っている問題を解くという形式です。かなり難易度が高いので大人も楽しめます。小さいお子さんの場合は、問題を見て前のページに戻り、数を数えたり、絵のどこかに隠れているという金貨や指輪を探して遊ぶこともできます。小さなお子さんから大人まで、幅広い年代で自由に遊べる絵本です。楽しい仕掛けがいっぱいなので、飽きることなく何度で遊べます。

ママがおばけになっちゃった!

ママがおばけになっちゃった!(のぶみ 作、講談社、2015年)

のぶみさんの代表作で、大きな話題になった絵本です。
ママが死んでおばけになってしまうというショッキングな内容のため、「読んで感動した」という意見の一方、「死別の描き方が軽い」など、評価は大きく分かれます。子供もこの本を面白がる子も怖がる子もいて、反応は様々です。
普段忙しくしていて子供を叱ってばかりのお母さんが読むと、本当に大切なことは何かに気付かされる、そういう力がある絵本でもあります。

しんかんくんのクリスマス

しんかんくんのクリスマス(のぶみ 作、あかね書房、2011年)

絵本に登場する「かんたろう」は言います。「だれかが よろこぶと、ぼくが いっちばん うれしい」と。だから、クリスマスは自分の欲しいものではなく、誰かが欲しい物をサンタさんに頼むのだと。「しんかんくん」はその言葉の意味が理解できません。
人が喜ぶと、自分が一番うれしい?本当かな。「しんかんくん」は考えて考えて、あることにチャレンジします。
「しんかんくん」の答えは出るのでしょうか?大人も思わず考えさせられる絵本です。

ママのスマホになりたい

ママのスマホになりたい(のぶみ 作、WAVE出版、2016年)

ドキッとさせられるタイトルです。
かんたろうは「大人になったら何になりたいか」と聞かれて、「ママのスマホになりたい」と答えます。ママがスマホばっかり見ているからです。本当は自分のことを見てほしくて仕方ないんです。でも素直になれない男の子だから、困った言動を取り始めます。
コミカルな表現で笑いも交えながら描かれています。

きょうりゅうといぬ どっちがつよい?

きょうりゅうといぬ どっちがつよい?(のぶみ・ひすいこたろう 作、アリス館、2015年)

恐竜やいろんな動物が登場し、対戦形式で「どっちがつよい?」「どっちがはやい?」と問いかけます。単純な競争ではなく、勝負の内容が違えば勝敗も全く異なってくることがユーモアたっぷりに描かれています。
物事は角度を変えて見てみると、違ったものが見えてくる。それぞれの「違い」や「個性」を認めることの大切さが伝わってくる絵本です。生き物に関するミニ情報も楽しい。

いぬかって!

いぬかって!(のぶみ 作・絵、岩崎書店、2006年)

「ペットが欲しい!」と親におねだりしたことがある子供たちも多いでしょう。
この絵本は「ペットの死」というテーマを扱っていて、読むとショックを受ける子供たちもいるでしょう。しかし、実際に生き物を飼うということはどういうことなのか、いい加減に扱っていい問題ではないと自覚させられる絵本です。
ペットを飼う前に、考える機会を与える意味で読み聞かせても良いと思います。

あたまのうえのかみさま

あたまのうえのかみさま(のぶみ 作、サンマーク出版、2016年)

頭の上に神様がいて、その人の日々の行いを見守っているとしたら……。
この絵本では、実際にアンちゃんの頭上に「かみたま」が現れます。「かみたま」は、毎日、「みんながもっとよくなるといいなあ」と思ってヒントを出してくれているそうです。でも、聞こうとしない人には声が届かない。
いつも見守ってくれている誰かがいるとしたら、「悪いことはやめよう」、「人に優しくしよう」って、自然と思えるかもしれませんね。

ぼく、仮面ライダーになる!ドライブ編

ぼく、仮面ライダーになる!ドライブ編(のぶみ 作、講談社、2014年)

男の子に大人気の仮面ライダー。その仮面ライダーを絵本に取り入れたシリーズをのぶみさんが出しています。
怖がりながらも、いじめっ子に対抗する「かんたろう」。この「かんたろう」はのぶみさんの他の作品にもよく登場します。
仮面ライダーシリーズはエグゼイド編、フォーゼ編、ガイム編などたくさんあるので、気に入った方は他の作品もご覧ください。

このママにきーめた!

このママにきーめた!(のぶみ 作、サンマーク出版、2017年)

雲の上から下界を見ていた赤ちゃんは、自分のママを自分で決めます。「ホントにあのママで良いのか?」との問いに、「僕はママを喜ばせるために生まれるんだから」構わないとの返事。少しどきりとするセリフです。実際、子供は母親に喜んでもらうのが大好きですから。
悪ふざけもあり、くすりと笑えるシーンもあり、コミックを読んでいるような感覚で読めます。特に出産のシーンは子供目線で描いてあり、興味深いものがありました。

おこらせるくん

おこらせるくん(のぶみ 作、角川書店、2017年)

のぶみさんが「これまで子どもに最も怒ってしまったエピソード」について全国のママにアンケートを実施。ママたちの声をギュッと1冊の絵本に詰め込みました。
「なんでママは怒るの?」という多くの子供たちの疑問に答えてくれる絵本です。育児の苦労を描きつつ、頑張るママ達を応援する絵本でもあります。
笑いあり、涙ありの楽しい絵本です。

編集後記

育児をしていると、時々親がハッとするような言葉を子供が発するときがあります。それは、物事の本質を突く言葉であり、子育ての仕方を反省させられるような重い言葉です。
日々の忙しさで忘れがちな大切なことを、のぶみさんの絵本は思い出させてくれます。

巻末や裏表紙の遊び心にも注目して、のぶみさんの絵本を楽しんで下さい。

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