急な病気やケガには、本人の様子を見て落ち着いて対処することが大切です。
まずチェックすべきこと
まず、以下のことをチェックします。
- 意識があるか?
- 熱はあるか?
- 脈は正常か?
意識がなかったり、けいれんを起こしたりしている場合には、すぐに救急車を呼んで、待っている間の応急処置の方法を聞きましょう。
熱があるとき
熱があるときは、額を冷たいタオルで冷やし、スポーツドリンクで十分に水分補給をします。元気がなく、熱が高かったり、なかなか下がらなかったりした場合は病院へ連れて行きましょう。
ケガをしたとき
ケガをしたときは、傷口を水で洗って消毒します。トゲなどが深く刺さった場合には、自分で抜かずに病院へ行きましょう。出血がひどい場合は、ガーゼなどで圧迫して止血し、出血部分を心臓より高いところに持ち上げます。
異物を飲みこんだとき
異物を飲みこんだときは、何をどの程度飲んだのか、現場の状況を見て確認し、口に指を入れて異物を吐き出させ、薬物を飲んだ場合は口をゆすぎます。
失神状態のとき
失神状態のときは、すぐに病院へ連れて行きましょう。転んで頭を打った場合は、揺すったり動かしたりせずに、一刻も早く救急車を呼びます。
やけどをしたとき
やけどをしたときは、流水で20分以上冷やします。体の表面の10パーセント以上をやけどしていたり、皮膚が水ぶくれになっていたり、白くなっていたり、焼け焦げていたりする場合には、濡れタオルや氷などで冷やしながら病院へ行きましょう。
覚えておきたい「止血点」
大量出血時に押さえるべき動脈のポイントがあります。これを止血点といい、出血場所が肘の場合は脇の下、下肢の場合はももの付け根、顔面の場合は耳の前にそれぞれあります。緊急を要するときのために、ぜひ覚えておきましょう。