何故、自動車保険は分かりづらい?
生命保険もそうですが、保険は専門知識がないと分からないことが沢山あります。しかし、生命保険は大体「こういった補償がされる」と理解していますが、特に自動車保険は「事故を補償してくれる」というイメージしか湧きません。これは、自動車保険の補償内容が多岐にわたるからではないからでしょうか?
たとえば、生命保険の場合、人生で起こりうる出来事を想定し、被保険者を補償したり給付金が支払われます。一方、自動車保険は被保険者だけでなく、事故の相手への補償もあります。また、「自分は事故に遭う」とネガティブに考える人はまずいないでしょう。
こういったことから、プランをいくつかに分けて販売している保険代理店もありますし、保険会社自体もここ十年で商品をシンプルなものにし、保険証券やパンフレットにイラスト付きの簡易な解説を掲載しています。それでも分かりにくいですよね。
弁当箱にたとえてみよう
個人的に一番分かりやすいたとえが、弁当箱に置きかえてみることだと思っています。お弁当は必ずご飯があり、おかずは一品から三品ほどですよね?自動車保険もそれと似ているんです。
まずご飯にあたる補償から挙げていきますね。
対物賠償保険
相手の財物(車だけでなく所有物も。)を弁償するためのものです。
対人賠償保険
相手のケガを賠償するためのものです。
人身傷害保険
自分や家族、また契約している自動車に同乗している方のケガを補償するものです。
これらは現行の自動車保険で必ず補償されるものです。次に、メインのおかずにあたる補償を挙げてみましょう。
車両保険
契約している自動車の補償です。おかずが一品だと寂しいので、この他に特約として色々な補償が用意されています。
あえて特約はピックアップしませんでしたが、上記の四つの補償は全て「保険」という名称になっていますよね?つまり、自動車保険はいくつもの保険が集まって一つになっているというわけです。
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<ライター:森村仁>