代理店のイメージは?
自動車保険の代理店と聞いて、どういったイメージが湧きますか?
恐らく、多くの方がディーラーや整備工場など自動車に携わっている人を想像するのではないでしょうか?確かに、各ディーラーは漏れなく自動車保険の代理店業務を行っていますが、大きく分けて二種類の代理店が存在します。それは専業代理店と兼業代理店です。
専業代理店とは、文字通り保険の代理店業務一本で生計を立てている募集人です。なので、プロ代理店と呼ばれています。これまた文字通り、本業は別だけれども副業として保険代理店もしていますという募集人を兼業代理店と呼びます。今回紹介するのはプロ代理店です。
その存在は大きい
ダイレクト系損保で自動車保険を契約する場合、インターネットで検索すれば希望の保険会社へ好きな時に申し込み手続きを行うことができます。では、大手損保のように代理店を通さなければ加入できない場合はどうでしょうか?
大都市では「保険に加入したいけど、どこに行けばいいの?」という質問をよく受けます。なので、自動車保険の代理店と言えば、自動車の購入や点検で接点があるディーラーや整備工場のイメージが強いと思います。逆に地方都市では、代理店の数が少ないこともあるでしょうが、地域の企業や住民にとって身近な存在であるので「保険は○○さんに相談しよう」という傾向にあります。親子二代で営業してらっしゃる代理店もあるほどです。ただ、共通するのは豊富な知識と経験が求められるという点で、この二つを兼ね備えた代理店の存在は想像以上に大きなものです。
代理店手数料をどう考えるか?
ダイレクト系損保より、代理店型と呼ばれる大手損保の保険料が高い理由の一つは代理店に支払われる手数料を含むからです。パーセンテージは保険会社、代理店によって一律ではありません。この代理店手数料がどのようにして決まるかは、ここでは割愛します。
一般的に、ダイレクト系損保で自動車保険を契約する場合、保険の知識があれば保険料も安くでき、大手損保で契約するよりもメリットがあると言われています。確かにそうなのですが、契約時のコンサルティング以外でも代理店が活躍してくれる局面があります。それは事故のときの対応と、事務処理です。
代理店に保険金の支払い権限はありませんが、事故現場に駆けつけてくれたり、契約者が加害者になった場合などは被害者への謝罪に同伴してくれることもあります。事故対応だけでなく、保険金請求に必要な書類の作成や取り付けを代わって行ってくれることもあり、これは非常にありがたいことです。また、火災保険や傷害保険も取り扱っていますから、保険の更新時などの会話から見直しや新規契約、解約といったアドバイスを貰えることもあります。
善し悪しを見極めるのは難しい
実のところ、私は代理店を通して自動車保険に契約しています。理由は、前述の事務処理などの点からです。うっかり忘れてしまうこともありますから。しかし、他の方に「さあ、貴方も代理店で契約しましょう」とは勧めません。
年々質の高い代理店が減ってきているからです。
これは非常に残念なことです。では、どうやって質の高い代理店か判断するかと言えば、これはもう、実際に会って話してみるしかありません。判断基準はいくつかありますが、話しやすく親身に傾聴してくれる、そして、やはり保険の知識が豊富であることが目安になると思いますよ。
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<ライター:森村仁>