事故証明の重要性

よく「事故に遭ったら事故証明書を取り付けろ」と言われます。では、そもそも事故証明にはどういったことが書かれているのでしょうか?

  • 事故の発生日時、場所
  • 当事者の住所氏名、自賠責保険の会社名と証明書番号

これらが書かれた書類なのですが、一言で言うと警察が現場検証した内容が書かれた書類ということになります。この書類が何故重要かと言うと、事故直後の状況が確認できるだけでなく、当事者の認識も反映されている公的な文書だからです。

変な喩えですが、発表会やスポーツの大会で終わったあとに「あの時、こうしておけば!」と思ったことはありませんか?交通事故も同じです。事故直後は動転して話したことも、冷静になってみると「あの時、こう主張しておけばよかった!」と思うのです。とはいえ、嘘はいけません。自分が優位になるよう主張を変えると整合性に欠けたものになります。逆の立場だとしても、事故相手が急に主張を変えると「嘘つき!」と思うはずです。そういった時に、文字通り事故の概要を証明してくれるというわけですね。

発行までの流れ

まず、事故現場で警察を呼び、現場検証をしてもらいます。この際、警察官は当事者の自動車などを証拠品として確認しますので、警察の許可が下りるまで自動車を動かすことができません。なので、豆知識ですが、何らかの事情で後日現場検証を行う場合、当事者は指定された時間に管轄の警察署まで事故の際に運転していた車で出頭しなくてはなりません。

現場検証が終わると、自動車安全運転センターという機関で事故証明作成が始まります。作成が完了すると、事故の当事者が申請すればお手元に届くようになります。申請方法ですが、警察署や派出所に申請用紙がありますから、それに必要事項を記入して郵便局で手続きすると後日送付されます。料金は540円です。なお、保険会社が対応している場合は保険会社が事故証明書を取り付けます。

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<ライター:森村仁

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