掃除機も洗剤も何もなかった時代、日本のおばあちゃんたちは、身の回りにあるものを使ってキッチンを磨き上げてきました。
今回は、そんな昔ながらの掃除法をご紹介します。
卵の殻で茶しぶ取り
小さな木綿の袋を作り、砕いた卵の殻を入れて口をしばったものは、急須や湯のみ茶碗の茶しぶをこすり取るのに便利です。卵の白身には、汚れを取ったり漂白したりする作用があります。
米のとぎ汁で汚れ落とし&ニオイ消し
魚の生臭さが消えずに困っている食器や鍋は、米のとぎ汁の中に浸けておきましょう。米ぬかには汚れやニオイを取る働きがあるので、効果はてきめんです。
食器洗いにも昔の人は米のとぎ汁を使いました。洗剤代わりにとぎ汁で洗うだけで、汚れが本当によく落ちるのです。また、とぎ汁には密閉容器のニオイ消しの効果もあります。
さらに、洗剤を使わなくていいので手荒れの心配がないというだけでなく、とぎ汁の保湿効果が手に表れることも期待できるので、女性にとってはまさにいいことずくめの方法といえるのではないでしょうか。
ジャガイモの皮でコップの振り洗い
細くて底まで手が届かず、洗うのにひと苦労するガラスのコップにジャガイモの皮と水を入れて振り洗いすると、ジャガイモのでんぷん質が汚れを吸収してくれます。また、皮のほうはタワシの役割を果たしてくれます。
初期消火には野菜クズや生ゴミを
お鍋に火が!というときは、もちろん消火器を使うのがベストですが、ごく初期の消火には野菜クズも有効です。昔の人は、野菜クズや生ゴミを鍋に放り込んで消火していました。
阪神・淡路大震災で、マヨネーズを容器ごと放り込む消火法が報告されましたが、この方法も、この知恵の延長といえるのかもしれません。