いつも掃除が行き届いている家は、清潔で気持ちがいいものです。掃除を習慣にするためにはどうしたらよいでしょうか?

一番簡単で効果のある方法は、「ついで掃除」のパターンを作ることです。そのためには、すでに習慣化している行動に掃除をくっつけてコンボ(合わせ技)作りましょう。

これは、日々の生活に掃除を無理なく組み込むためのツールです。掃除をさぼることなく続けられる上に、時間や労力の節約にもなります。ぜひお試しください。

「習慣」と「掃除」のコンボの作り方

その1:場所を合わせる

コンボにする「習慣」と「掃除」は同じ場所できるものを選び、掃除用具も同じ場所に収納します。こうして移動による手間やストレスをなくします。

◎良い例
習慣と掃除 掃除用具の収納
夜、寝る前に歯磨きをしたら、洗面ボウルを拭き掃除する 洗面台の脇に雑巾をかけておく
子供の幼稚園バスが来るのを玄関先で待っている間、玄関ポーチを掃く 玄関の靴箱にほうきを入れておく
収集日にゴミを出すとき、台所のゴミ箱をエタノールで拭く 台所にエタノールと使い捨てのウエスを置いておく
×悪い例
  • 夜、寝る前に歯磨きをしたら、玄関ポーチを掃く(場所がバラバラで内容に関連がない)
  • 子供の幼稚園バスを玄関先で待っている間、物置に収納してあるほうきを使って玄関ポーチを掃く(掃除用具の収納場所が離れている)

その2:スパンを合わせる

次に「習慣」と「掃除」のスパンを合わせます(詳しくは後述の- 例 -を参照)。そのために、掃除する場所の汚れの度合い・目標とする状態・妥協ラインを確認しておきましょう。

- 例 -
  • 1日1回、夜、寝る前に歯磨きをしたら、毎日掃除したい洗面ボウルを拭き掃除する
  • 月〜金の週5回、子供の幼稚園バスを玄関先で待っている間、毎日掃除したいが、土日の間だけなら少しくらい汚れていてもかまわない玄関ポーチを掃く
  • 週2回の収集日にゴミを出すとき、3日に1度くらいは掃除したい台所のゴミ箱をエタノールで拭く

※仮に、洗面ボウルを1日に2〜3回掃除したければ、「夜、寝る前に歯磨きをしたら」ではなく、「歯磨きをするたびに」と条件を変えましょう。

その3:時間と気持ちの余裕をチェックする

例えば、いつも子供の幼稚園バスの到着ぎりぎりまで大慌てで朝の支度をしているなら、待ち時間そのものがないのですから、その間に玄関ポーチの掃除をすることはできません。早めに朝の支度を済ませるなどして、掃除ができる余裕を整えましょう。調整が難しければ、そのコンボはあきらめて、別のコンボを考えましょう。

- 例 -

幼稚園の帰りのバスを待つ間に玄関ポーチを掃除する(朝は時間に余裕がないので、比較的余裕のある夕方にシフト)

コンボを上手に活用するには

「面倒くさい」という言葉は、可能を不可能にする悪魔の言葉です。コンボを行う時は「面倒くさい」という気持ちを捨ててみましょう。「習慣」と同じように「掃除」もするのが当たり前いう気持ちで取り組むと、自然と掃除も習慣になります。

自分に合ったコンボを増やせば増やすほど、家の中はきれいに、快適になっていくはずです。ぜひ、いろいろなコンボを作って試してみてください。

<ライター:小野田美和子>

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