障子のお手入れというと面倒で億劫なものというイメージがありますが、以下のコツを覚えておけば簡単に効率よく済ませることができるので、ぜひチャレンジしてみましょう。
から拭きが原則
障子のさんはから拭きが原則です。障子のさんにはいろいろな汚れが付いていて、なかにはタバコのヤニや焼き肉などの油が付着していることもあるので、水拭きをするとそれらの汚れが水に溶けだし、障子の紙に移って黄ばみの原因になってしまうのです。また、これらが障子のさんに染みこむと変色の原因にもなります。
細かい部分のホコリ取りには筆
障子のホコリ取りは、ハタキで上から下へはらっていけばOKです。静電気を利用してホコリを取るタイプのものならなお便利です。ただ、ハタキだけではさんの隅など細かいところまでは届きません。そんなときは、仕上げの掃除用に乾いた筆を使えば、さんの隅にある細かいホコリも落とせます。
張り替えは雨の日に
障子の張り替えは雨の日に行いましょう。晴れた日に障子紙をピンと張っても、雨が降って湿気を吸うと、伸びてだらんとしてしまいます。つまり、もともと障子紙が湿気を帯びてのびている雨の日に張り替えれば、晴れた日には縮んでよりピンと張ってくれるというわけです。
はがれにくい障子には大根おろしの汁
古くなった障子紙をはがすときは、さんの部分を水刷毛で濡らして2〜3分おき、のりがふやけてきたらはがせばいいのですが、これだけではきれいにはがれないというときは、大根おろしをすって、汁を刷毛でさんに塗りつけ、30分ほど待つとはがれやすくなります。
ただし、障子紙がきれいにはがれたら、大根おろしやのりをきれいに拭き取るのを忘れないように注意しましょう。