自分ではなかなか自覚できないわりに、ひと様には多大な迷惑をかけてしまう厄介な口臭。いろいろな方法を試してもいっこうに効果がなく、人と接すること自体が苦痛になり内向的になってしまうという人さえいるほど、実は軽視できない症状でもあります。
そこで、この口臭を解消するための日々の心がけから急場の即効ワザまでを、いくつかご紹介してみたいと思います。
まずは歯垢を残さないことが大切!
口臭の原因の90%は歯垢(プラーク)です。歯垢は、歯茎の間にはさまった食べカスなどが固まったもののことですので、しっかり歯磨きをして、歯垢をきれいに取り除いていれば、たいていの口臭はシャットアウトできます。
歯垢を取り去る歯磨きのコツは、歯と歯、歯と歯茎の間に歯ブラシの毛先を当てて、小刻みにゆっくり動かすことです。そのように1本ずつ磨くという意識を持って磨くのはけっこう時間がかかるものですが、口臭を解消するためにも、ここは頑張りどころです。
固くなってしまった歯垢(歯石)は、歯科医に取り除いてもらうしかないので、年に一度は歯石の大掃除をしてもらいに行きましょう。
歯磨きをする時間がないときの応急処置とは?
「歯磨きをする時間はないけど今すぐ口臭を解消したい」というときに、一発で効く方法があります。それはズバリ、アメをなめることです。
口臭の原因は、歯垢とその中に棲む雑菌ですが、この雑菌たちは大の甘いもの好きで、甘いものが口の中に入ると途端に働かなくなってしまうのです。だから、アメをなめれば瞬間的には口臭が消えるというわけです。
とはいえ、もちろん甘いものは歯の大敵です。これはあくまでも応急処置用のワザであるということを忘れないようにしましょう。
ニンニクのニオイを消してくれる飲み物とは?
「これから人と会うのに、昼食に入っていたニンニクのニオイが…」というときには、牛乳を飲んでみましょう。ニンニクのニオイのもとであるスリフヒドルという成分は、牛乳のタンパク質と結びつくとニオイが消えます。
また、ミルクコーヒーやチーズ、苦くて濃いエスプレッソコーヒーでもニオイを消すことができます。
食べてしまってからニオイに気づいたら?
注文した料理にたっぷりのニンニクが使ってあるのに気づいたのはもうかなり食べてしまったあとだった、ということもよくありますよね。そんなときは慌てず落ち込まず、さりげなく赤ワインを注文してみましょう。赤ワインをグラス1杯も飲み終わるころには、ニンニクのニオイが消えているはずです。この方法は、ワインが日常的によく飲まれているイタリアやフランスではごくポピュラーな口臭対策です。
また、パセリ・クレソン・青じそなど、葉緑素の多い野菜にも消臭効果があるので、たかが付け合わせとあなどらず、しっかり噛んで食べましょう。
ネギやニラのニオイが気になるときは?
ニンニクほどではないにしても、中華料理を食べたあとのネギやニラのニオイもけっこう気になるものですよね。
でも、ネギ・ニラのニオイは、私たちの身近にあるお茶で十分に消すことができます。ジャスミン茶・緑茶・コブ茶などを飲むだけで、すぐに嫌な口臭を洗い流してくれますよ。