世の中のたいていのことは大人の視点で決められ、動いています。
そんな大人目線の暮らしの中にいると、子どもの立場における危険性になかなか気づきにくくなってきます。
ときには子ども目線に立って、危険なモノが出しっぱなしになっていないか、あるいは危険なしまい方をしていないかを確認してみましょう。
大人の「なんでもないモノ」も子どもには「未知のモノ」
危険なモノはじかに触れないようにできるだけ隔離して置き、壊れやすいモノはうっかり触れて落としたり壊れたりしない位置を選んで置く。こういう大人の常識では当たり前の対策も、子ども、なかでも乳幼児に対してはまだまだ不十分です。
生まれてきてからの年数も時間もまだ浅い乳幼児にとっては、洗剤類・ボタン・カミソリ・家庭用医薬品・園芸用肥料・文具など、大人にとってはなんでもないモノでも「未知のモノ」です。触れたり味わったりしてみなければ、その正体はわかりません。
食べてみることだけが新世界への入口
たとえば、大人にとっては信じられないことですが、乳幼児はタバコさえも食べてしまいます。よくこんなモノを口にしたものだと呆れるのはこちらが成人した大人だからで、彼らは、何でも食べてみることでしか新世界をテストしてゆくすべを知らないのです。
すべての人にとっての安全な収納を
したがって、危ないモノや壊れやすいモノを扱うときは、来客などの見知らぬ人や、乳幼児など年端のいかない者の目線や心理の傾向という点から、その置き場所がはたして適切かどうかをもう一度考え直してみることが大切です。
見た目のよさにこだわる収納も大切ですが、すべての人にとっての安全性という視点からも、もう一度周囲を見直してみてはいかがでしょうか。