食材は鮮度が命です。一日や半日を争う生ものや冷凍・冷蔵食品はもちろん、一見長期保存に向いていて安心できそうな乾物類でさえ、鮮度がいいほうがいいのです。
そこで、乾物類を先着順に手際よく使い切っていくための収納術をご紹介します。
温度・湿度の変化は乾物にも影響する
季節ごとの温度や湿度の変化が激しい日本では、その影響が直接食材の鮮度に及ぶので、乾物類も、穀物類・小麦粉・粉末の香辛料・きな粉・昆布・椎茸・かつお節・かんぴょう・切り干し食品類・高野豆腐・ビーフン・春雨などにいたるまで、できるだけその仲間ごとに「先入れ先出し」をする必要があります。
特に、椎茸・切り干し大根・かんぴょうなどは、高温の夏場を越すと酸化が進み、色が赤茶けてきてしまいます。
購入日を目立つ色の太ペンで記入
そこで、乾物類や保存食品には、外装や袋等に赤や青の目立つ太ペンで購入日を記入しておきましょう。
特に大家族では、贈答品やお土産をもらう機会が重なって椎茸が多くなった場合、つい手が回らないまま半年も過ぎることがありますが、効果で良質な栄養源だけに、これではあまりにももったいないですよね。
収納は右から左のところてん式で
また、これらを取り出しやすく配置するには、ところてん式の整理・収納がおすすめです。
引出し式の収納でない場合、手前から新着順に入れ、その分既存の食品がどんどん向こう側へと押し詰められていくと、奥へ入ってしまったものは目立ちにくく取り出しにくくなり、知らず知らずのうちに放置され、果ては古くなって味も落ちていきますが、右から入れてどんどん左へ横詰めにしていけば、少なくとも全体に目が行き届くので使い忘れがなくなります。