「見せる収納」と「見せない収納」のいずれを好むかは、家庭または個人によってもそれぞれですが、どちらにも利点と欠点があります。
「見せる収納」のメリット・デメリット
たとえば、靴の収納の場合、履物の種類を問わず全員分をすべて見せて陳列する家庭もあれば、靴箱にすべて押し込んでしまう家庭もあります。
衛生面からいえば、履物の湿気を自然乾燥させて汗臭さや雑菌を少しでも除去できる陳列型のほうがいいのですが、反面、見せる収納はその置き場が目にざわついて雑然と見えるのが欠点といえます。
「見せない収納」はメリットがそのままデメリット
一方、キッチンの見せない収納は、長所がそのまま短所になります。ケースの内側にモノが置かれていて外から見えないということは、当然、どこに何が置いてあるのかわかりづらくなりますし、急ぎのときには特にイライラします。
その家の人ならばそれでもおおよその場所がわかっているからいいものの、よその家の台所で何かを手伝わなければならないときにこのタイプの収納だと、勝手にあちこち探し回るわけにもいかず、実に困りますよね。
外見のシンプルさと清潔さは違う
また、台所用品の中でも、鍋釜・食器類は常に水気や油気を帯びているため、乾燥が不十分なまま「見えない収納」コーナーへ押し込んでしまうと、内部はカビだらけということにもなりかねません。
必ずしも、見た目のシンプルさが清潔さとは限らないのです。
「見せない収納」と「隠す収納」の違いとは?
ちなみに、「見せない収納」と「隠す収納」とでは趣が異なります。あえて見せなくても誰もがその中身の存在を知っているという収納が前者、薬剤・洗剤・刃物など丸出しで放置しては危険なものや、掃除道具などさりげなく目立たない場所に置きたいものの収納が後者です。