いまや常備しておくのが当たり前になった防災用品ですが、それらを置いておくのに適した場所については、まだ確信がないというご家庭も多いことでしょう。
そこで、最低限用意しておきたい防災用品とその置き方についてご説明します。
玄関にこだわらず、外に出やすい出口に置く
防災用品の置き場所としてふさわしいのは、避難する出口です。マンションなら玄関収納、戸建て住宅ならベランダなど、玄関にこだわらず、外に出やすい出口にしましょう。
ただ、出たときに隣からガラスが割れて落ちてくるなどの危険のない出口にします。
2つに分けて別々に置く
以上が理想の置き場所ですが、防災用品は種類が多く、片隅に置ける量ではありません。そこに置ききれない場合は、最低限必要なものとそうでないものに分け、2カ所に置きます。
最低限とは、24時間中の怪我・食事・排泄・防寒に必要なもの、ラジオ付き懐中電灯、通帳などです。これらはサッと持ちやすい状態のリュックなどに入れておき、その他は大きな荷物になるので、使わなくなったスーツケースなどにまとめて、避難通路になる一部に配置します。
家具は安全な避難通路を確保するように配置
また、家具の配置も大切です。出口までの間で食器棚などが割れて通路をふさがないか、倒れたときにガラス食器の破片が足元に散らばらないか、額縁が頭に落ちてこないかなどをチェックして、安全な避難通路を確保するように家具を配置します。スリッパを寝室に置いておけば、ガラスの破片を踏んでも安心です。
もちろん、家具に転倒防止金具を付けることも大切です。
安全性と利便性との間で
とはいえ、「安全な収納」と「出し入れしやすい収納」には矛盾があるので、就寝中の安全と避難経路の確保が最低限守られていれば、あとは自己流でいいと思います。