デリケートな素材でできている仏壇や神棚は掃除が難しく、また神聖なものでもあるのでつい敬遠しがちですが、一度コツをつかんでおきさえすればお手入れは簡単です。
仏壇は柔らかい布で丁寧に
仏壇は、お盆や彼岸前、祥月命日には丁寧な掃除を行なって故人の霊を慰めたいものです。デリケートな素材でできているので、布手袋をはめてから掃除に取りかかりましょう。
本尊や位牌は、ホコリを羽根バタキで落としてから、ガーゼのような柔らかい布でから拭きし、細かい部分のホコリは新しい筆の穂先をほぐして取ります。金箔や漆塗りの部分は、ガーゼに水をスプレーしてほんの少しだけ湿らせて拭きましょう。
仏器類は、洗えるものであれば食器用の中性洗剤でやさしく水洗いし、香炉の灰はふるいにかけて燃えさしを取り除いておきます。
神棚は新年の前にお清め
神棚は新年の前には清め、新たに飾り直したいものです。
宮形や灯明などの神器は、羽ぼうきでホコリを払った後、から拭きをします。鏡が曇っているようなら、歯磨き粉を少量つけて磨いてから水拭きするときれいになります。ロウソクの煤などは、住宅用洗剤を使って水拭きしましょう。
最後に、しめ縄と四手を新しいものと替え、鏡餅を供えれば完璧です。
神棚は自作の略式スタイルでもOK!
「神社でお札をもらったけどマンションだから貼れない」という場合は、額に収める形の略式神棚を作ってみましょう。
額を立てる場所は、サイドボードや整理ダンス、棚の上などで十分ですが、これだけでは物足りないという場合は、額の前に白木の折敷(角盆の一種)や結納のときに使う祝い盆を置き、米・塩・水を供えればより作法にかなった祀り方になります。