最近、本を読んでいますか?
読書は、教養を身につけたり、感性を豊かにしたりと、人生に無くてはならないものでしょう。
そして、本がたくさん貯蔵してある図書館には、人類の英知が詰まっています。
ちょっとした調べ物ならネットで十分かもしれませんが、深く掘り下げた専門書で詳しく内容を知りたいときには、図書館が一番です。
また、幼児・子ども向けの絵本や児童書が充実している図書館もあります。
すべてを買ってあげられるわけではないと思いますので、子供を図書館に連れて行って、好きな本を読ませてあげましょう。
本から学び、知り、発見し、考えることで、知力だけでなく、こころの豊かさも身につくことでしょう。
子供の頃の読書量が、その後の人生に大きく影響することだってあるのです。
もちろん、子供だけではありません。若い人の中にも、読書好きはたくさんいるでしょう。
本から多くの知見を学ぶことで、視野が広くなり、落ち着いて暮らせるようになります。
ストレス解消に読書をする、という人もいます。
何歳になっても勉強は始められます。学び知ることの喜びは、年老いても衰えることはありません。
読書は、もっとも手軽で取り組みやすい生涯学習です。
退屈している暇はありません。
図書館に行けば、無料で、たくさんの蔵書の中から、好きな本を読むことができるのです。
図書館を使い分けよう
一口に「図書館」と言っても、公共図書館に専門図書館、大学図書館に国立国会図書館など、様々です。それぞれの図書館に得意分野、不得意分野があり、収集されている資料にも違いがあります。
一般の方が多く利用する公共図書館でも、それぞれの図書館で資料収集の方針が異なるため、随分差があります。
例えば児童書が充実していて、読み聞かせに力を入れている図書館、参考図書や研究書の収集に力を入れている図書館などです。お子さんと一緒に図書館を楽しみたい方は前者を、集中して調べ物をしたい方は後者を選ぶと良いでしょう。
まずは、それぞれ図書館の得意分野を理解して、自分に合った図書館を選びましょう。
最近は、大学図書館も一般に開放しているところがあります。多くの場合、公共図書館より静かで、調べ物がしやすい環境です。その大学の得意分野の本なら、たくさんの蔵書を期待して良いでしょう。ただし、一般の人には利用制限を設けているところもありますので、ホームページなどで確認してから出掛けるようにしましょう。
図書館活用の基本
まず、館内をぐるっと一通り歩いて眺めてみましょう。
どんな本が置いてあるかはもちろん、学習室は使いやすそうか、児童書コーナーは充実しているか、資料相談の窓口がどこにあるかなど、なんとなくで良いので一通り確認しておきます。そうすることで、新しい発見があったり、後々役立つことがたくさんあります。
図書館の「利用案内」にもしっかり目を通しましょう。
利用券を作る際にカウンターで案内があると思いますが、できれば図書館のホームページにも目を通して、その図書館について詳しく知っておくことです。
最近は、公共図書館でも開館時間が延びる傾向があります。映画上映や講演会、作品展などの予定もホームページで知ることができます。興味のある催し物があったら、参加してみましょう。
蔵書検索をしてみよう
今では多くの図書館がホームページで蔵書検索できるようになっています。
読みたい本のタイトルが分かっているなら、自宅で下調べして、その本がその図書館に所蔵があるか、または貸出中ではないかなど、確認してから出掛けると手間が省けます。
ある程度見たい本の内容が絞れているなら、ホームページや図書館の利用者用端末でキーワード検索し、分類記号を確認して図書館の棚を見に行きましょう。
この分類記号とは、図書館の本に貼ってあるラベルの番号のことです。図書館では、日本十進分類法に従って分野別に細かく本を分類して並べています。例えば大まかにいうと歴史なら「200」、文学なら「900」などです。
キーワード検索をして出てきた本の分類記号を眺めると、大体自分の読みたい本がどの棚に並んでいるか分かるようになっています。例えばキーワードが「図書館」「活用」なら分類記号「017」などです。分類記号「017」の棚に行けば、図書館の活用方法の本が並んでいます。その中から、自分好みの本を探しましょう。
資料相談(レファレンス)を使ってみよう
資料相談(レファレンス)を上手に利用するコツをご紹介します。
司書は利用者の方の質問に従って資料を探しますから、なるべく具体的に分かりやすく質問するのがポイントです。調べたい内容がどんなことで、どんなことに使いたいのか伝えましょう。ある程度要点が分かればよいのか、詳細なデータが欲しいのかによって、探す資料も異なってきます。具体的にどのくらいの内容を知りたいのか伝えましょう。
司書の方でも調べる手がかりを見つけるための質問をしますので、協力的に答えましょう。分からないことは分からないと伝えることも大切です。
例えば「読みたい本のタイトルが思い出せないけれど、こんな内容だった」「○○新聞で紹介されていた」とか、知っていることを伝えましょう。話が具体的であればあるほど、本が探しやすくなります。
資料相談は窓口だけでなく、電話や手紙、FAX、電子メールなどでも答えてくれる図書館があります。必要な時には利用してみましょう。
また、読みたい本が身近な図書館にない場合、「相互貸借」といって他の図書館から本を取り寄せたり、複写依頼できるサービスもあります。窓口で尋ねてみましょう。
最後に、自分で調べ方のコツを知りたい方は、図書館のホームページに「レファレンス事例集」を載せているところもありますので、眺めてみると勉強になります。
「レファレンス事例集」とは、「図書館の利用者からこんな質問があり、それに対してこういう文献を紹介しました」というQ&A集です。自分が調べたいことと似た事例が載っているかもしれません。眺めてみるだけでも面白いですので、いくつかサイトをご紹介します。