副鼻腔炎とは、副鼻腔という鼻の左右や奥にある骨に囲まれた空間の粘膜に炎症が起こったり、膿がたまる病気です。

慢性化すると全く匂いが分からなくなったり、体がだるくて勉強に集中できないなどの辛い症状に悩まされます。

子供がずっと鼻づまりしているようなときは注意して見てあげましょう。

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原因と症状

急性副鼻腔炎は、風邪のウイルスや細菌感染によって起こります。これが数日から10日ほどで治れば問題ありませんが、熱もないのに鼻水だけが続いているような場合は慢性副鼻腔炎に移行した恐れがあります。

また、アレルギー性鼻炎があるお子さんが慢性副鼻腔炎になることもありますので、注意が必要です。アレルギー性鼻炎の鼻水は透明でさらさらしていますが、副鼻腔炎になるとドロッとした黄色い鼻水に変わります。

慢性副鼻腔炎の原因は、長引く風邪や繰り返す風邪、、アレルギー、遺伝的体質、扁桃炎、大気汚染、偏食などによる栄養状態の低下、ストレスなど多岐にわたります。意外なところでは、虫歯や周囲の炎症が副鼻腔の中に入り込んで副鼻腔炎になることあります。

症状は慢性的な鼻づまり、膿のような黄色い鼻水が出る、匂いが分からない、頭痛、頭が重い、だるくて集中力がないなどです。幼児は鼻腔と副鼻腔の交通がいいため原因菌が侵入しやすく、副鼻腔炎になりやすいため、2歳頃から症状が出てくるお子さんもいます。

治療法

小さいお子さんの場合、副鼻腔が大人と同じサイズになる10歳までに自然治癒することが多いため、よほど重度でない限り手術することはありません。しかし、慢性副鼻腔炎を放置しているとさらに悪化して症状が酷くなったり、中耳炎を併発することがありますので、症状の改善のために通院して治療します。

子供の副鼻腔炎の治療は、主に局所療法と薬物療法です、局所療法は鼻の洗浄と、ネブライザーという装置で必要に応じて抗菌薬やステロイド薬、粘液溶解薬を副鼻腔に直接送り込んで治療します。

薬物療法はマクロライド系抗菌薬が使われています。細菌の増殖を抑え、炎症や鼻水の改善効果がある薬です。慢性副鼻腔炎の治療には長期の薬物療法が必要なため、根気強く通院することが大切です。症状にもよりますが、数週間から2、3ヵ月の治療期間が必要です。

気を付けたいこと

慢性副鼻腔炎は、風邪が引き金となって発症したり、悪化したりします。風邪の予防に努め、風邪を引いたら長引かせないように早めの対処が大切です。

また、アレルギー性鼻炎やアレルギー体質・喘息を合併している場合は、通常の薬物療法だけでは効果があまり期待できません。その場合は抗アレルギー薬や喘息の治療も必要になります。アレルゲンを特定し、その除去に努めることも大切です。

鼻がつまったままの状態を長く続けると中耳炎になることがあります。通院するとともに、自宅でもしっかりケアしましょう。幼児などで鼻がうまくかめない場合は、保護者が鼻吸い器を使って取り除いてあげましょう。

【参考文献・参考サイト】
※『早く元気になるための小児科のかかり方』たはらクリニック院長 田原卓浩、赤ちゃんとママ社、2013年
子供の副鼻腔炎
「慢性副鼻腔炎(蓄膿症) みみ・はな・のど・アレルギー こばやし耳鼻咽喉科」
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