部分入れ歯の種類と費用

歯の健康には非常に大きな個人差があります。
70歳を過ぎても、全部自分の歯で飲食にも何ら差し障りがない人もいれば、30代ですでに前歯は全部差し歯という人も少なくありません。歯の健康は手入れや食習慣が大きな要素になりますが、体質も大きく影響を及ぼします。

50代を過ぎるころから、大部分の方が何らかの歯の悩みを持つようになります。むし歯や歯周病が進行して結果的には抜歯などで欠落する歯が増えてきます。そのような場合、歯が抜けた部分には部分入れ歯を入れますが、この選択がなかなか難しくて、食べる事だけではなく生活の質を大きく左右します。部分入れ歯には様々な種類があり、その時々の状況に応じて選ぶ必要があります。

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ブリッジ

ブリッジとは歯が欠損してしまった場合にその両隣の歯を少し削って土台をつくり、橋を渡すような形で欠損した歯を補う方法です。欠損部分が少ない時にはほとんどの場合この方法を選びます。シニアだけではなく若い人でもブリッジをしている人は多いです。ブリッジは義歯の中では違和感が少なく、慣れればほとんど自分の歯と同じような感覚で過ごすことができます。

安定感があり強度も強いので普通は7,8年は使えます。ブリッジの材質にもよりますが、セラミックを使った場合には外見ではほとんど義歯とはわかりません。治療期間は比較的短く手術の必要もありません。材質によって保険適用のものとそうでないものがありますが、保険適用の材質であればコストパフォーマンスは非常に良いと言えます。

ただ、欠損した歯に隣接する健康な歯を削らなければならないというデメリットもあります。また土台になる歯の負担が大きいので、歯全体に傷みが来ている場合などには使えません。欠損歯が多い場合にもブリッジは使えません。

費用

保険適用で前歯2万円程度、奥歯なら1万円程度
保険適用外なら1本15万円から45万円程度

テレスコープ義歯

テレスコープ義歯とは残存する歯を土台にして義歯をかぶせる方式です。ブリッジが補える欠損歯は1〜2本ですが、テレスコープ義歯では欠損歯が多くても対応可能です。

ブリッジと違って取り外しが出来るので、清潔で、土台になる歯が傷みにくいというメリットがあります。また違和感が少なく噛む力も大きいです。ただ、高度な技術が必要なので、テレスコープ義歯を作ることが出来る歯科医が少ないのが難点です。

費用

保険適用外 1本で30〜45万円程度

金属クラスプ部分入れ歯

金属クラスプ部分入れ歯は、義歯をクラスプという器具で両隣の歯に引っかけて支えるタイプの入れ歯です。残念なことに金属製クラスプが非常に目立つのが特徴です。比較的不安定で違和感も大きいので慣れるまでには、口内炎が出来たり、うまく噛めないために胃をこわしたりする人もあります。また、クラスプが引っ掛かる歯はクラスプに食べかすがたまったりして虫歯になりやすくなります。

年齢とともにあごの骨が痩せてくるので違和感が強くなってくると調整が必要になります。噛めない食品があったりゴマなどがクラスプに詰まったりするので非常に気になります。発音しにくい音が出来るので、物言いが老けた感じになってしまうことがあります。最初は短時間だけ入れるようにして徐々に慣れていきます。

部分入れ歯を清潔にしておかないと、クラスプが引っかかる歯も虫歯になりやすいので、入れ歯洗浄剤などで清潔にします。睡眠時は喉を詰めたりする原因になるので外しますが、何日も外したままにすると歯並びが緩んで入れ歯が入らなくなることがあります。

ただ、製作期間も短く、特に費用の面で欠点を十分補えるほど抑えられるというメリットがあります。欠損歯の数が多くても少なくても作れるので便利でもあります。

費用

保険適用 5千円〜1万3千円 

ホワイトクラスプ部分入れ歯

保険適用は出来ませんが、部分入れ歯のクラスプを白のプラスチックにする方法もあります。クラスプが白になるだけでも見た目は全く変わります。強度的には金属クラスプには劣りますが、噛む時の歯の沈みは金属よりも少なく、またクラスプの素材に柔軟性があるため使用感も金属クラスプに勝ります。耐用年数は金属クラスプに比べると大分低くなります。

費用

保険適用外 1万円から5万円程度

シリコン床義歯

シリコン義歯とは従来の入れ歯の床の部分をシリコンにしたもので、従来使用しているものを補修して使用することが出来ます。シリコンは柔らかいので使用感は非常によくなります。その反面シリコンが汚れを吸着してしまうので汚れやすく、また耐久性もあまり高いとは言えず、2〜3年程度です。

費用

保険適用外 床だけの価格で10から20万円程度
入れ歯そのものは別途必要です。

金属床義歯

金属床義歯とは部分入れ歯の床の部分を金属にしたもので、強度があるので薄く軽量に作ることが出来ます。したがってプラスチックよりも違和感が少なく耐久性もよくなります。

違和感が少ない分、話し方や食べ方も自然になります。プラスチックよりも加工性がいいので、細部まで細かく調整が可能です。素材はゴールド、チタン、コバルトクロムなどがあり、金属アレルギーの方も自分に合うものがあれば使えます。

費用

保険適用外
ゴールド 30万円前後
チタン  15万円〜25万円
コバルトクロム 10万円〜15万円

アタッチメント義歯

アタッチメント義歯とは歯茎と義歯を何らかの形で接着して使用する義歯のことです。最もよく普及しているのが磁石で接着する方法です。歯の根元が残っていれば歯の根元に磁石を埋め込みます。使用感が良く噛む力も比較的強い義歯です。

現在使っている義歯にアタッチメントを付けて使用することも可能です。入れ歯に磁石を埋め込むのでその部分が弱くなるというデメリットがあります。

費用

保険適用外 アタッチメント1万円〜10万円程度
入れ歯は別途必要です。

スマイルデンチャー

スマイルデンチャーは、特殊な樹脂で作った部分入れ歯のことです。歯茎から歯の部分の色非常に自然なので、笑うことに躊躇が無くなります。スマイルデンチャーの名前の由来です。

軽くて弾力があるので違和感が少ないのですが、噛む力はあまり大きくありません。機能よりは見た目重視の方にお勧めです。金属アレルギーのある人でも問題なく使えます。ただ、劣化が早く2〜3年ごとに作り替えなければならないので、長期的にみると割合お高い入れ歯になります。

費用

保険適用外 10万円〜20万円

インプラント義歯

インプラント義歯とは、あごの骨の中に人工骨を形成し、その人口骨に歯を接続器具で接続するものです。使用感も見た目も最も自分の歯に近い義歯で、他人から見て義歯とわかることはほとんどありません。非常に高価で、治療期間も短くても3ヶ月、長引くと1年以上かかる場合もあります。

あごの骨が痩せている場合には、あごの骨事態を再建する場合もありますので、その場合は治療期間は相応に長引きます。また、手術が必要ですが手術時間は30分程度です。日々のケアも非常に重要で、年1回の検診も必要です。耐用年数は10年程度です。

インプラントの最大の欠点は、取り外しができないという事です。入院や介護が予想される場合には他の方法を選んだ方がいいかもしれません。

費用

保険適用外 1本38万円〜55万円程度

自分に合った部分入れ歯を選び、歯の健康に気をつけよう

一口に部分入れ歯といっても、さまざまなものがあります。しかも、常に何らかの新しい工夫をしたものが開発されています。

ただ、総合的に言えることは、保険適用できるものは違和感が大きく目立つけれど安くて丈夫、金属クラスプ部分入れ歯などは結局使わずに放置している人も少なくありません。その一方でうまく合えばとてもお安くてお得です。

保険適用外のものは目立たないが費用が高く耐用年数も比較的短いものが多いのですが、費用が高い分歯科医のアフターケアもしっかりしていて、不調が出れば調製してもらえます。

年2回程度は何もなくても歯科検診を受け、早い段階で治療すると歯の欠損は防止できます。自分の歯が多い人ほど健康だという報告もあります。

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