冬が近づくとともに肌の痒みに悩まされる人が増えてきます。
ひび、あかぎれ、痒みはすべて肌の乾燥によるものです。
年齢を重ねるにしたがって皮脂分泌の力が衰えていくのは当たり前のことなので、シニアにもなればしょうがないと言えばしょうがないのですが、中にはあまりにも痒くて眠れないという人もいます。
冬の乾燥肌に悩む人、平気な人の違い
そもそも、なぜそこまで肌が乾燥してしまうのでしょうか?
なぜ、冬に肌の乾燥がひどくなるのでしょうか?
もちろん、冬になると空気が乾燥するという事が大きな原因です。
しかし、ひびやあかぎれ、我慢できないほどの痒みに襲われる人とそうでもない人にはどのような違いがあるのでしょうか?
11個の違いと対処法について、紹介します。
洗顔やシャワー、お風呂のお湯の温度が高過ぎませんか?
熱いお湯でで肌を洗い流すと必要な皮脂も流れ出てしまいます。
お風呂の適温は一般的には38〜40.5℃といわれています。
乾燥肌の人なら38〜39℃ぐらいのお風呂で我慢してみましょう。
外出の時に日焼け止めを怠っていませんか?
冬だって紫外線はありますから怠っていると乾燥ばかりではなく日焼けだってしてしまいます。
保湿器を多用していませんか?
冬の乾燥した空気は肌の水分を奪うだけではなくインフルエンザウイルスを活発にしてしまいます。
部屋で保湿器を使うことは非常にいいことです。
快適温度と湿度の関係は、夏なら室温25℃〜28℃、湿度55%〜60%、冬なら室温18℃〜22℃湿度45%〜55%といわれています。
湿度が高すぎると肌に付いた余分な水分が蒸発するときに必要な皮脂も一緒に蒸発してしまうのです。
夏と同じように体を洗っていませんか?
冬は洗剤で肌をを洗う頻度を週2,3度程度まで減らさなくてはなりません。
また、体を洗った後は必ず冬用のボディーローションを使いましょう。
化繊下着を多用していませんか?
化繊は肌に直接触れると痒みの原因になります。
絹や綿、刺戟を抑える加工を施した化繊製品などがいいといわれています。
喫煙してませんか?
たばこは、体内のビタミンCを破壊します。
タバコを止めるのが一番いいのですがとりあえずサプリメントなどでビタミンCを補いましょう。
睡眠不足や運動不足はありませんか?
睡眠や運動が不足すると新陳代謝が悪くなって肌があれてしまいます。
毎朝決まった時間に起きて軽い体操を日課にしましょう。
寒いからといってコーヒーや紅茶をたくさん飲んでいませんか?
寒くなるとどうしても温かい飲み物をよく飲むようになりますが、コーヒーや紅茶には脂肪分の吸収を制御する作用があるのです。
それに、利尿作用があるので水分も不足しがちになります。
脂肪分不足になっていませんか?
脂肪分は過剰に摂ると肥満や動脈硬化の原因になります。
しかし、脂肪分が不足すると皮脂も不足します。
コレステロールは有害物質のように思われがちですが体の隅々まで栄養分を運ぶという重要な役目を持っている栄養素です。
最低限の脂肪分は摂取しなければなりません。
冬は夏よりも多く脂肪分を摂取しましょう。
ただ、脂肪分に関しては肉の脂肪分ではなく魚の脂肪分の方をたくさん摂りましょう。
バターよりはオリーブ油やごま油など真冬にも凝固しない油を多く摂取しましょう。
ナッツ類も良質の脂肪分を多く含む食品です。
タンパク質をちゃんと食べていますか?
タンパク質は肌や筋肉の細胞を作るもとになる栄養素です。
不足すれば肌は荒れてしまいます。
特に動物性タンパク質をたくさん食べることが肌を健康に保つことにつながります。
シニアにとって必要なタンパク質量を確保するには肉70g、魚80g、牛乳1本、卵1個を食べることが理想的だといわれています。
もちろん、これに野菜や主食も必要ですから結構な量になります。
これだけの食事を毎日摂取するのが難しいようならサプリメントの助けを借りるのも一つの方法です。
保湿剤の効果をあげるためには?
生活の中でいろいろな工夫をしてもひび、あかぎれやひどい痒みに襲われてしまったら保湿用の塗り薬をうまく利用しましょう。
入浴後は多かれ少なかれ皮脂が抜けていますから必ず保湿剤を塗りましょう。
また、手足にひびやあかぎれがある場合には就寝前に保湿剤を手足に塗り込んで手袋をしたり靴下を履いたりして薬効成分が肌に吸収されやすい対策をしましょう。
入浴後、就寝前にかかわらず皮脂が乾燥していると感じたらハンドクリームや少量の乳液で保湿することが肝心です。