もしあなたが、
- どうして片付けられないのだろう?
- 片付け上手になりたい
と思っているのなら、発想を変えてみましょう。
なんとかして
- 片付けなくていい!
に、ならないものか?
と・・・。
片付けない3つの工夫
例として、コップで説明します。
いつも同じコップを使おう!
まず、とびっきりのデザインで、いつも一緒にいたくなるくらいのお気に入りのコップを買いましょう。
私はこれを愛用しています。
そして、このコップばかりを使います。他のコップは使ってはダメです。
このコップといつでも一緒。朝も昼も夜も、リビングでも自室でも寝室でも。
『どんだけそのコップが好きなの?』というくらい、このコップだけを愛しましょう。
そうすれば、他のコップは使いませんから、来客用に奥へ仕舞ってしまいましょう。
もう他のコップを片付けたり洗ったり収納したりする必要はありません。
同じモノばかり使う
これが片付けない生活の第一歩です。
そのために、とびっきり最高に気に入ったモノを探して、買いましょう。
あなたの一生のパートナーとなる、大切なモノなのですから。
なんでもそのコップで飲もう!
コーヒー、紅茶、牛乳、お茶、麦茶、コーンポタージュ、コンソメスープ・・・。ホットもアイスも、飲み物はすべてこのコップで飲みましょう。(もし可能なら味噌汁も!)
コップで言えば、マグカップが適しています。
汎用的なモノを使う
これが片付けない生活の第二歩です。
使う種類によって道具を使い分けるのではなく、汎用的な道具を利用しましょう。
こうすることで、使う道具がひとつだけになります。
例えば鍋なら、大きさの違う両手鍋、大きさの違う片手鍋、ミルクパン、雪平鍋、パスタ鍋、etc...。
これらすべてを揃えてはダメです。1つの鍋で済ませましょう。
そのため、家族構成の最大人数に合わせた、汎用的な鍋を1つだけ買いましょう。
とびっきりカッコ良くて、使いやすくて、機能的で、高級な鍋を買うとよいでしょう。
「弘法筆を選ばず」ではありませんが、その鍋の使い方を極めて、どんな料理もこの鍋で作りましょう。
プライパンも、もちろん一つだけ。天ぷらもフライパンで作るようにしましょう。
煮魚も焼き魚もプライパンにすると、洗い物が楽になります。
調理器具は、鍋が1つと、フライパンが1つ。これなら、片付けに悩みません。
そのコップは仕舞わない
いつでも、どこでも、どんな飲み物でも、そのコップを使うのですから、収納する暇はありません。
どうせすぐに使うのですから、扉のある食器棚に収納するのはムダ。
よく使う場所にポンと置いておけばいいです。洗うのも、ササッと洗えばokです。
コップが1つだけなら、片付けなくても散らかりません。
1つの鍋と1つのプライパンは、フックで掛けられるようにすると、片付けが不要になります。
普段使わない道具は、それを使う場所の近くで、用途ごとに分類して、収納しましょう。
例えば、とびっきりのデザインで切れ味抜群の高級爪切り。とびっきりカッコいいシャープな切れ味の高級大きめハサミと一緒に仕舞っておきましょう。
もちろん、爪切りもハサミも、一家にひとつです。
器用な人は、ハサミで爪を切っても良いですよ(笑)
片付けを無くすコツ
3つの基本となる考え方を紹介しましたが、道具以外にも、家の中にはいろんなモノが存在します。
片付けを無くす最善の方法は、モノを家の中に入れないことです。
次善策は、使い終わったらすぐに捨てることです。
コンビニ弁当/ペット飲料・缶ジュースをやめる
私は昔、便利屋を経営していました。
そのときに、いわゆる汚部屋・ゴミ屋敷の片付けの依頼を受けるのですが、多いパターンが「食べ終わったコンビニ弁当のゴミに埋もれてしまう」というものです。弁当容器と一緒にペットボトルや空き缶がコンビニ袋の中に括られています。これが、足の踏み場もないほどのゴミの山になっているのです。
これを片付けると・・・床が見えてきます。
片付けが苦手な人や、ゴミ出しが面倒な人は、コンビニ弁当をやめてみましょう。
多少不便になりますが、生活スタイルに合わせて、簡単な手作り料理と外食を上手に組み合わると良いです。
例えば、麺類やカレーなどの煮込み料理だけを手作りする、あるいは圧力鍋料理だけを手作りするようにして、他は外食で済ませます。
もちろん、使う食器はとびっきりの1つだけ。片付けをしないためです。
疲れていて忙しい時に外食をするために、時間のある時は手作りしましょう。
料理をすればゴミが出るじゃないかと思うかもしれませんが、これはキッチンで料理をしながらゴミ箱に入れられます。
何かをするついでに◯◯をする、という時の◯◯は、あまり負担にならないのです。
いずれにしろ、使い終わったらゴミになるものは、家の中に入れないのが一番です。
例えば飲料なら、麦茶をガラスポッドにいれて飲むのが、経済的で片付けもラクでしょう。
「家で麦茶ばかりで、缶ジュースは外でしか飲めない」という生活はそれほど不幸ではありません。
「足の踏み場もないくらい空き缶だらけの部屋に住む」のは明らかに不幸です。
片付けないなら、どちらを選ぶ?
という話です。
紙やCD/DVDは、スマホで管理
片付けられずにゴミで埋もれてしまう人の大敵は、
- コンビニゴミ
- 紙ゴミ
- 衣類
の3つです。
さて、紙ゴミの撲滅方法ですが、これは文明の利器を使いこなせば、簡単です。
紙ゴミを捨てられない人は、大抵、メモ魔です。
紙の切れ端にメモをするから、捨てられなくなります。いつまた後でメモが必要になるかと、不安で捨てられません。
同様に、お買い得なチラシや料理レシピの切り抜きなど、有用になるかもしれない事が書いてあると、もう捨てられません。
このような人に、紙を捨てろと言っても、ムダです。
一昔前だったら、もうお手上げで、紙の所有者に泣きながら捨ててもらうか、他の誰かが勝手に捨てるしかないのですが、暫くするとすぐまた紙メモが溜まってしまい、ずっとこれの繰り返しです。
でも、今はもう大丈夫。捨てなきゃいいのです。
全部スキャンして、スマホで読むようにしましょう。
写真をパチっと撮って、エバーノートにアップすれば、いつでもどこでもメモを読めるようになります。
メモを取り出すのも簡単です。ウル覚えのキーワードで検索できれば見つけられるでしょう。部屋いっぱいの膨大な紙切れのなかから、お目当てのメモを探すのは宝物を探すくらい不可能ですが、スマホで管理したメモであれば、探し出せるのです!!
CDやDVD、ブルーレイディスク、カセットテープ、写真、ネガなど、デジタル化できる情報は、すべてこの方法で撲滅できます。
そして今後は、メモを書いたり写真撮影をしたり雑誌を読んだり音楽を聞いたりを全部スマホですれば、紙やCDは無くすことができます。
ついでに、文房具やプレーヤーも不要になります。(既に世の中はこの方向に進んでいます。)
「片付けない」というのは、「片付ける対象のモノを無くす」ことで実現できます。
紙が無くなれば、それを片付けることも無くなるのです。
あなたの部屋から、明らかなゴミ(コンビニゴミなど)と、紙類が無くなるだけで、かなり片付くはずです。
衣類に関しては、とびっきりお気に入りの服だけに厳選する方法で対処しましょう。
後述する実践編に、服のローテーションや、部屋着/外出着の使い分けについて紹介しているので、参考にしてみてください。
例外:ゴミ箱と掃除道具
ここまで、「モノはひとつ」ということを力説してきたわけですが、例外が二つだけあります。
それが、
- ゴミ箱
- 掃除道具
です。
ゴミ箱は、ゴミが良く発生する場所に、それぞれ置くようにしましょう。ゴミ箱が近くにないことで、ゴミをその辺にポイと置いてしまわないようにです。一時的に置いたつもりが、後でひどいことになります。
ゴミ箱は、とびっきりデザインセンスのよいゴミ箱で、蓋のないゴミ箱にしましょう。口の大きなゴミ箱が、捨てやすくてオススメです。
掃除道具も、それを使う場所に、必要な道具を置くようにしましょう。
家にトイレが二箇所あったら、トイレブラシも2つ用意し、それぞれのトイレに置いておきます。
掃除道具は、収納しないようにしましょう。すぐ掃除できるように、使う場所に、出しておくのです。インテリアとして映えるように、とびっきりデザインの良い、カッコよくて機能的で高性能な掃除道具を買いましょう。
掃除機は、コードレスを選びましょう。いちいちコンセントに差すのが面倒だからです。
『思いついた時にササッと掃除するするだけ生活』が、一番楽です。
10分以内の掃除を、気が付いた時にする。面倒くさがりでズボラな人は、これくらいが丁度良いでしょう。
コンビニやスーパーの近くに住む
片付けない生活の秘訣の1つに、家に「在庫を持たない」という方法が有効です。
つまり、必要になった時点で、近くのお店に買いに行くのです。
特に、コンビニやスーパーを冷蔵庫代わりにできると、とても便利です。
在庫を持つと、片付けたり収納したりが必要になってきます。
食材や消耗品が必要になった時に買いに行くようにすれば、片付けを無くすことができます。
これはある意味、敷居の高い方法です。引っ越しが伴うからです。
しかし、引っ越しというのは、生活スタイルを変えるのに一番てっとり早い方法です。
引っ越しの時に、使うモノの整理ができるし、生活動線を最適化した間取りの部屋に変えられるからです。
そして更に、片付けない生活を実現しやすい環境に引っ越すことできるのです。
片付けサービスを頼むなら
もし、プロに整理収納のアドバイスを受けたいなら、引越し時がベストです。
生活動線が最適になるように、暮らしやすい間取りの物件探しから相談しましょう。そして、どこに何を置くか収納設計をしましょう。
最初にこれをしておけば、後は不要です。
部屋が散らかった後に相談すると、すごく大変になり、時間が掛るのでお金もかかります。
ちょうど引っ越しをしようとしていた人や、思い切ってこれまでの生活をクリアしてゼロからスタートしたい人は、引っ越しから始めるのが良いでしょう。
新居で使う、とびっきりデザインのモノを揃えるのも、忘れずに!
片付け上手なパートナーと暮らす
片付けない生活の究極の方法は、片付け上手な人と一緒に暮らすことです。
その代わり、皿洗いをしたり、お風呂を掃除したり、車を運転したり、外食のレストランを探したりは、あなたの役割です。
とびっきり美人・・・である必要はありません!
経済力のある人は、ダスキンなどの片付け/家事代行サービスを利用するのも良いでしょう。
片付けない実践編
片付けない生活の実現は、その人のライフスタイルや職業によって、手段が違ってきます。
自宅で何をするのか、どんなモノをよく使うのか、というのは人それぞれだからです。
ここでは、一般的に多く当てはまりそうな例として、いくつかの実践方法を紹介します。
圧力鍋と保温鍋
調理器具は鍋1つとプライパン1つという話をしましたが、手作りする料理を限定することで、別の選択肢が出てきます。
例えば、仕事で帰りが遅くなるので、短時間で簡単にできる料理だけに専念するのなら、圧力鍋料理だけにするのが良いでしょう。圧力鍋で作れないものは、外食しましょう。
圧力鍋のメリットは、調理時間が短いことと、野菜は芯まで、魚は骨まで食べられることでしょう。
生ごみも減るし、セットしたら調理はおしまい。大抵のものは10〜15分加圧したら完成です。
ちょっと重いですが、普通の鍋としても使えます。
家にいることが多い人は、保温鍋1つですべて料理するのもオススメです。
保温鍋の料理は時間がかかりますが、火を止めて置いておくだけで、じっくりコトコト料理ができます。
ちょっと出かける前に、保温鍋をセットしていけば、帰る頃には美味しい料理が出来上がっています。
普通の鍋としても使えます。軽くて使いやすいので、ひとつだけの鍋として、保温鍋を選択するのもよいでしょう。
- 圧力鍋 ⇒ 在宅時間が短い人の調理時間短縮
- 保温鍋 ⇒ ほったらかしの時間を有効活用
といった感じでしょうか。
ズボラで面倒くさがりの人は、勝負の早い圧力鍋のほうが向いているでしょう。
どちらにするのでも、その鍋の調理法だけを極めて、他は外食しましょう。
究極の「片付けない生活」はすべて外食ですが、食事は生活の基本なので、栄養に配慮して、外食と手作りのバランスを保ちましょう。
調味料
とびっきり高価で美味しくて、できるだけ万能な調味料を使いましょう。
ソースはとんかつソースの一種類(お好みで)、塩・コショウ、醤油、みりん、料理酒、めんつゆ、ケチャップ、マヨネーズ、味噌、七味。おしまい。
くらいで。
電子ケトル
買って良かったと思う便利家電で、常にトップか上位に来るのが、電子ケトルです。
必要な時に、必要な分だけ、瞬時に沸かしてくれます。
経済的で、手間もかからず、時間短縮になり、手入れもラク。
面倒くさがりでズボラな人には神アイテムです。とびっきりカッコいい電子ケトルを買いましょう。
ティファールが定番ですが、ドリップコーヒー好きならラッセルホブスもお勧めです。
ロボット掃除機
自動掃除機も、費用対効果が非常に高い家電です。勝手に掃除してくれるのです。
とびっきり有能なロボット掃除機を買いましょう。ルンバが定番ですね。
ルンバを使うには、床にモノが置いてないことが前提です。
床にモノを置かないというのは、片付けられない人にとって、とても重要な事です。
これが、部屋が散らかる最初の一線だからです。
奮発してルンバを買うと心に決めたら、この一線は死守しましょう。
絶対に床にモノを置かない!と。
ルンバを愛用できている限り、部屋が散らかることはありません。
靴
私は、メレルのジャングル モックばかり履いています。履きやすく脱ぎやすいからです。
他は冠婚葬祭用の黒い革靴が奥に仕舞ってあるだけです。
片付ける必要はありません。とびっきりお気に入りの靴が一個だけなので。
服のローテーション
基本は、「お気に入りの服だけを着る」です。とびっきりオシャレな洋服を買いましょう。
とはいえ、特に女性の場合は、同じ服ばかり着るわけにはいかないでしょう。
下記の記事も参考にして下さい。
着たい服だけ着るようにすれば、他の服は不要になり、片付けの悩みも無くなります。
部屋着
部屋でも外出着を着ましょう。
「同じモノを使う」、「汎用的なモノを使う」、という話と同じです。
下記の記事も参考にして下さい。
私のように達人になれば、部屋でも外でも、起きている時も寝ている時も、いつも同じ服を着る生活に辿りつけるでしょう。
洗濯も最小限となり、畳んだり、収納したりが不要になります。
iPhone/iPad
「紙やCD/DVDは、スマホで管理」でも述べましたが、スマートフォンやタブレットが普及したことで、情報管理は格段にラクになりました。
片付けずに、全部放り込むだけです。
実はこれが出来るようになったのは、つい最近のことです。
アップルの故スティーブ・ジョブズに感謝し、この革命的な道具を使いこなしましょう。
いま最も使いやすいとびっきりのスマートフォン/タブレットは、iPhoneとiPadです。
電話、テレビ電話、住所録、メモ、カメラ、写真鑑賞、動画、音楽、映画、ゲーム、読書、辞書・辞典、勉強、英会話、時計、計算機、カレンダー、地図、コンパス、懐中電灯、天気、ニュース、保険・金融、銀行(振込)、ショッピング、カタログ・チラシ、チケット手配、翻訳・通訳、旅行ガイド、お店探し、レシピ、健康管理、メールやSNSなどのコミュニケーション、インターネット。
すべてが手のひらの上でできるようになりました。iPhone/iPadの他に、モノは必要ありません。片付けも不要です。
そもそも片付けってなんなの?
極端な話、手でモノを持ったら、それを片付けなければ、散らかってしまいます。
ちょっと手に取ったものを元の場所に置くことくらい、だれでも無意識にしていることですが、このような当たり前の基本動作が、片付けで成り立っています。
従って、部屋が散らかる根本的な要因は、
- 手に取ったモノを、適当なところで放す(置く)
- 上記の、適当に置いたモノが多くなる
の二つです。
正しい位置に戻せば、散らかりません。
モノが少なければ、散らかりません。
前者は、片付けられない人が努力でなんとか克服しようと試みる部分です。整理整頓術や収納テクニックなどで頑張ろうとします。しかしこれは、とても難しい方法ですし、日々の努力が必要です。
それに対して後者は、最初にそれ(モノを少なく)ができれば、日々の努力は必要ありません。
別の言い方をすると、
前者は、作業することで片付ける
後者は、考え方を変えて片付ける
ですね。
考え方を変えて片付けるとは、片付け作業を無くすということに、他なりません。
結局、モノを捨てろってこと!?
いえ。まずはとりあえず、とびっきりお気に入りのモノだけで生活してみましょう。
他のモノは、どこか奥の方に仕舞って、忘れてしまいましょう。
ひとつのモノだけで暮らすようになると、片付けない生活が始まります。
片付けない生活は、片付けずにスタートするのが一番です。
物置の奥には、片付けられなかった自分が眠っています。
新しいモノとの出会いが別れにつながる
出会いは、別れを連れてきます。
とびっきりお気に入りのモノとの新しい出会いから、全てが始まります。
新生活をスタートさせましょう。いつも一緒に、大切に、ひとつだけのモノを使いましょう。
新しいモノとの生活が日常になると、捨てられなかった古いモノたちとの別れが自然にやってきます。
別れは悲しいものです。
でも、役目を終えたモノたちと別れることは、モノたちにとっても幸せなことだと思います。
まとめ
片付けない生活は、
- 同じモノばかり使う
- 汎用的なモノを使う
- それを仕舞わない
です。
とびっきりお気に入りのモノだけに囲まれて、幸せに暮らしていきましょう。