ここまで紹介してきたとおり、片付けというのは、実にいろいろな要素を含んでいることが分かります。
だからこそ、「とても難しいもの」になります。
片付けは誰しもがしなければならないことですが、皆が当たり前のようにできて、きれいな状態を簡単に維持しているわけではありません。
人によってきれいな部屋の基準がばらばらである以上、その基準は自分で作り上げるものになります。
その基準のバランスが壊れてしまうと、批判される対象になってしまうのです。
きれいか汚いかということで、白黒はっきりさせられそうな「片付け」ですが、実はグレーゾーンのほうがよっぽど多いことになります。
片付けは、無意識の行っているように見えて、人として総合的な能力をフル活用していきます。
だからこそ、いろいろな能力を片付けを通して、知り、そして学ぶことができるのです。
片付けや整理整頓、掃除などが、教育や社是などに取り入れられることがあるのも、そのためでしょう。
日本の5Sは「整理・整頓・清掃・清潔・躾」です。会社に「整理整頓」の張り紙がしてある職場も多いでしょう。
ベストセラーになった「トヨタの片づけ」という本もあります。
片付けをつまらないものと思わず、様々な能力を鍛える訓練、知り学ぶ学習の場として、受け止めていきましょう。
同時に「どうして片付けができないのか?」と考えず「どうすればできるようになるのか?」を自分なりに考えて、自分のやりかたで片付けをしていきましょう。
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