生前整理、遺品整理というのは昔からありますが、最近では老前整理というもの言葉も出てきています。
遺品整理は残された人がすることで、生前整理は残される人のためにすることですが、老前整理は自分のためにする作業です。
老前整理とは何か?
それは、体力があるうちに、いらないものを整理しておき、自分の身の回りをスッキリさせておくことを意味します。
老前整理をすることで、身軽になり、気持ちをリフレッシュして生活ができるようになるのです。
年を重ねる毎に、つまり長く生きていけばいくこと、多くのモノと出会うため、モノの量はどんどん多くなっていくのが一般的です。
しかし、モノを片付けるための体力は反比例するように落ちてしまいます。
自分の力では片付けが困難になる前に、つまり、老いる前に片付けをしてしまい、生活環境を整理してダウンサイジングすることで、老後生活をシンプルにすることができるのです。
【注意】
老前整理は、くらしかるの登録商標となっているため、遺品整理や生前整理と違い、一般的なサービス名称ではありません。
そのため、くらしかる以外のサービス事業者が、「老前整理」というサービスメニューで商売をしていることはないと考えられます。
一般的なサービス名称としては、「不用品処分」や「片付け」などになると思いますが、それを、老いる前のタイミングで実施し、高齢になっても住みやすい環境にすることとも言えるでしょう。
老前整理は、老後の事故や健康を守る
高齢になっていくと、どんどん物を溜め込んでしまう癖が見られることがあります。片付ける体力がなくなるとともに、「捨てる」という判断ができなくなっているからと考えられます。
体力、判断力が弱くなってきていることに加え、物が多くなってきて片付けられないとなると、そこは危険な環境になっていると言えます。
モノに躓いて転倒したり、落下物にぶつかるなど事故のリスクも高くなります。
高齢者にとって、家の中での事故というのは決して少なくありません。もしかしたら、転倒などによって意識を失い、そのまま亡くなってしまうケースもあるかもしれません。単身の高齢者の場合、発見してくれる人が家の中では居ないからです。
老前整理をしておくことは、高齢になった後の事故を防ぎ、健康で快適に過ごしていくためにも必要なのです。
老前整理の仕方をチェック
老前整理と言っても、片付けの仕方は一般的な片付けの仕方と大きく変わりません。
ただし、高齢になったら、ライフスタイルはシンプルにすべきでしょう。体力があった若いころと違い、あれもこれもと色々とできなくなるからです。
- よく使うもの
- 比較的使うもの
- あまり使わないもの
- 使わないもの
オーソドックスに分けていき、あまり使わないもの、使わないものは捨てる…と決めておくのも効果的です。
老前整理は、自分のために行なうものです。
高齢になってからも自分が気持ち良く生活できるように、片付けや整理を意識をしておくと良いでしょう。