片付けの中でも少し特殊なのが、遺品整理でしょう。
亡くなった人の遺品を片付けていくことになるのですが、これがなかなか大変なことが多いようです。
例えば、老夫婦だけで生活をしていて、手伝ってくれる若い人がいないという場合、残された高齢者一人で故人の遺品整理をするのは難しい状況と言えます。
遺品整理の場合は、「捨てれば良い」という考え方で終わるものではありません。遺族にとっては、全てが思い出の品、大切な記念の品かもしれません。
しかし、捨てることができず、かといって運び出すこともできないとなると、片付けは一向に進まなくなってしまいます。
そのため遺品整理業者に作業依頼をする人もいます。
業者であれば、遺品の整理から、さらには運搬処分や引越しのようなことまで行なってくれる場合もあります。力作業も任せられます。
人手が足りない人にとっては、非常に助かる存在でしょう。
人の死はいつ訪れるか誰もわからないため、遺品整理を落ち着いてできないことも多く、時間的に制限されてしまうことも珍しくありません。
また、家の状況や故人の生活の状況によっては、不用品やゴミなど捨てるものが大量になる場合もあります。
所有していたモノが多かった場合、形見として残すものと、処分するものとを仕分けするのに時間がかかってしまいます。
何より、本来の持ち主が既にいないということが、通常の片付けとは大きな違いであり、捨てるか保管するかの仕分けは、親族や残された人の作業になります。
気持ち的に片付けへと切り替えていくことが難しい場合もあり、喪失感が大きく、なかなか片付けに手を出せない場合も珍しくありません。
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