これまで、片付けに関する考え方やコツを紹介してきました。
実際に始めるときには、自分の片付け方を知り、片付けられる範囲を学ぶために、机の上の整理整頓からしていくと良いでしょう。
前節(1−4)で例として出した、ペン、ノート、消しゴムの例のように、机の上は限られた範囲で、自分がどれだけのものを片付けることができるのかが把握しやすいからです。
自分の机の上を綺麗にしていき、机の上での片づけ範囲をまず知ってみることをおすすめします。
まずは明らかにいらないものから排除していく
机の上のお菓子のごみや丸められたり破られている紙くずなど、明らかにいらないものが散らばっているのであれば、まずそのごみから片付けていきましょう。
この明らかにいらないものが主に散らばっている人の場合、逆に、片付けは簡単です。捨ててしまうだけで、片付けが捗るからです。
このような人の場合、片付けの範囲の問題よりも、ごみを捨てる場所を考えることが必要と言えるでしょう。
捨てやすい場所にゴミ箱を設置し、ゴミが発生した時に楽に捨てられるような配慮をしましょう。ポイッと捨てられる、蓋のないゴミ箱が良いでしょう。
ゴミ箱が遠いとついついその辺に置いてしまうこともあるので、ゴミ箱を複数設置するのもオススメです。
また、ゴミ箱への意識を高めるため、ちょっと奮発して、インテリア性の高いおしゃれなゴミ箱を選んでみましょう。
書類でちゃとごちゃになってしまっている場合
机の上に書類が散乱している人は、重要な書類と、重要になるかもしれない書類、あまり重要でない書類に分けていくと良いでしょう。
この時、捨てて良い書類という項目を作らないのは、捨てて良いのかどうか考えてしまうことで、作業の効率が劇的に落ちてしまう人がいるからです。
捨てるという選択肢を作る前に、まず「あまり重要でない書類」というワンクッションを挟むことで作業を効率よく進ませていくことができます。
重要な書類が多い場合には、専用の収納ケースを購入したほうが良いかもしれません。
あまり重要ではない書類は、これもまた簡単な専用の収納ペースを作っておくと良いです。
重要になるかもしれない書類というのは、自分のわかりやすい場所、すぐ取り出せる場所に置いておくと良いです。例えば机の上にまとめて置いておきます。
これは、いらないと思った時、重要でないと思った時にすぐ、あまり重要でない書類のほうへ持っていくことができるからです。
あまり重要ではない書類に関しては、数週間触ることがないようであれば、処分しても問題がないことがほとんどです。
その時は、思い切って捨ててしまうと良いでしょう。
また、デジタル機器を使いこなせる人は、紙の書類を全部スキャンしてしまって、電子文書で管理すれば便利です。これなら、収納スペースも不要です。
書類データを捨てること無く、膨大な資料であっても、いつまでもずっと保管でき、どこにでも持っていけるようになります。
本やCDなど雑貨品がばらついている
このような場合、「とりあえず机の上に置いておけばいいや」と考えてしまい、机の上に置いてしまっていることがあります。
自分の片付けられる範囲をあっという間に超えてしまうので、大きな机であっても、非常に狭いスペースしか使っていないことが多くなるでしょう。
まず、ジャンル、種類ごとに、分けてみましょう。
本なら本、CDならCDと分けていくことで、何がどれだけ机のスペースをとっているのかを把握することができます。
一番スペースをとってしまっているものの収納ケースをまず購入していきます。
二番目にスペースをとってしまうものも、数が多かったりすれば収納ケースの検討をしていくと良いでしょう。
本やCDなどデジタル化できるモノの場合は、書類と同じようにデジタル機器にデータを移して、管理するのもオススメです。
机の上が整理できたら、どのようなサイズでも良いので、とりあえずノートを一冊用意し、
それを広げて書く作業ができるくらいのスペースは、常に必ず空けておくようにしましょう。まずはこれが目安です。
このように、まず机の上で自分の片付けられる範囲を知るための整理を繰返していくことで、適切な範囲、量を知ることができるでしょう。
これは机だけでなく、キッチンなどにも応用していけるので、散らかっている汚い部分に対して実行してみると良いです。
必要以上に収納スペースを作ったり収納ケースを購入することなく、片づけをしていくことが可能になります。