部屋を片付けるといっても、「片付けたくない」と思ってしまえば、そこで終わってしまいます。
どうしてこんなに部屋を片付けられないのだろう?と考える人もいるかもしれませんが、この『どうして〜』と考えていくことは意外と重要です。
自分の片付け方を知る、自分に合った片付け方を見つけるという意味でも、これは大切なことです。
自分について知ることができれば、片付けのモチベーションを上げるコツを見出していくことも可能です。
部屋を片付ける時のコツは、まさにこの片付けるためのモチベーションを見出していくということになるのです。
それができないから困っていると思う人もいるかもしれません。
では、片づけをした時のメリットはなんでしょうか。
- 部屋が綺麗になる…
- 生活がしやすくなる…
- 気持ちが良い…
などいろいろあります。メリットを自分で他にも考えてみてください。
そしてそれらメリットを感じることができる部屋をイメージしてみると良いでしょう。
そうすることで、片付けへのモチベーションというのは自然と上がっていくことがあります。
これは精神論となってしまいますが、意外と重要な方法なので知っておくと良いでしょう。
実践的なコツを知りたい!
精神論などではなく実践的なコツを知りたいという人向けに、いくつか紹介させてもらいます。
1つめは、部屋の模様替え、家具の配置を換えてしまうという方法
部屋の片づけができなくなってしまう場合、自分の部屋への興味関心が薄れてしまっている場合があります。
そんな興味関心を再度引き出すために、部屋のイメージチェンジをしてしまうと良いでしょう。
机の位置や、タンスの位置、テレビの位置を変えるだけでも、部屋はその姿を大きく変えていきます。
自分の部屋の新しい姿を知って部屋への関心が高まると、それをきっかけに「きれいにしていこう」という意識が芽生えることも多いです。
また家具の移動をするにあたって、細かいものの整理が必要になることも多く、移動が終わってしまうと、自然と部屋が片付いていることもあります。
2つめはコレクションアイテムを用意するという方法
これは人を選ぶ方法になるのですが、自分の興味のあるコレクションを揃えていくのです。
揃えていくためには、当然それを置く場所が必要です。
場所を作るために整理をしなければいけません。
「コレクションアイテムを置く」という目的があるおかげで、片づけのモチベーションが上がっていくことになります。
また、このコレクションアイテムを集めるという方法は、置いたコレクションアイテムを管理するため、定期的に片づけができるという効果もあります。
集めたは良いが、部屋が汚いとなると、せっかく集めたアイテムが目立ちません。
集めれば集めるほど、アイテムの存在を大きくしたいため、部屋を綺麗にしていけるでしょう。
ただ、欠点は、集め過ぎるとそれが原因で片づけができなくなってしまうことがあることと、集めることに興味がなくなってしまうと、部屋は汚くなってしまう傾向があります。
3つめの方法は、少し強引な方法になりますが、人を招く機会を増やすという方法
人が来ることになれば、部屋を片付けられるという人は多いことでしょう。
積極的に家に人を招き入れるようにしていければ、半強制的に部屋を綺麗にすることができます。
自分の部屋を拠点にすることができるので、誰かの家に行くよりも楽に友人と遊べることにメリットを感じる人もいるかもしれません。
ですが、あまりにやり過ぎると、これが強い負担になってしまう場合もあります。
また人を招くことに慣れてしまい、次第に片付けなくても良いと考えて始めてしまうケースもあるので、やりすぎは良くないと言えるでしょう。
ほどほどに、定期的に人を招いていく程度が一番です。
片付けられる範囲を超えないように
自分の片付けられる範囲というのを意識していくこともおすすめです。
例えば、机の上にペンとノートと消しゴムがあるとします。
これを整理しなさいと言われたら、ほとんどの人が、ごちゃごちゃにすることなく片付けて整理することができるでしょう。
机の端のほうにまとめて配置したり、あるいは、使いやすいのようにノートの横にペンと消しゴムを置いたりなど…。
ですが、机の上に載っているものが大きさの違う本20冊、パソコン、複数のノート・ペン・消しゴム、そしてサイズの違う書類100枚がばらばらにおいてある…というような状態になってしまった時、これを整理をしなさいと言われても、できない人が出てくるでしょう。
この時、机の上だけで整理できる人もいれば、机からいくつかのものを降ろして片付ける人もいるでしょう。
机の上だけで整理ができる人は、片付けが得意な人と思われます。
机から降ろしていった人は、得意というよりも、自分の片付けられる範囲を知っていて、量を減らしたと言えます。
片づけができない人も、一度自分の片付けられる範囲を知ることができれば、それを超えないように意識することで、自然と片付けが身についてきます。
片付けるものが少なくなれば、片付けに対する労力も少なくなるからです。
片付けるということを意識する前に、どれだけ片付けるものを減らせるかと考えていくと、自然と自分の片付けられる範囲を知ることができるようになるでしょう。
モノを増やさなければ、楽に片付けられる
片づけができない人の場合、片付けられる範囲を超えてしまうと、そこでやる気が落ちてしまい、どんどんと物が溜まってしまったり、片付けることに対して億劫になってしまうものです。
片付けられる範囲を超えることがなければ、そもそも「片付け」が大変な作業になることはなく、無意識の内に整理整頓をしていることもあります。
先ほどのペンとノートと消しゴムの例を考えてみると、この3つしかなければ、ほとんどの人が整理整頓できます。
これ以上ものが増えなければ、無意識の内に整理整頓してしまえることでしょう。
つまり、ものを必要以上に増やさないことがそのまま、片付けになってしまうのです。
かといって、何もかも捨てろ!ということではありません。
収納ケースなど物をしまえるグッズを上手く利用していくのも良い方法です。
収納グッズを買ったは良いが、上手く使いこなせない
収納道具を買って、そこにしまえば片づけができるようになるかというと・・・そのようなことはありません。
例えば、普段よく使うものを奥のほうに収納してしまうと、次に取り出す時に苦労してしまいます。
収納ケースを多く揃えれば、片付けの問題が解決すると思っている人がいますが、そうではないのです。
無駄な収納ケースというのは、余計なものを溜め込んでしまうだけのケースになり、逆効果になってしまいます。
片付けるための収納スペースを購入するたびに、片づけをする対象が増えていってしまうという、非常に矛盾した状態に陥ってしまいます。
普段良く使うもので、自分で管理できる範囲・片づけられる量のものは、下手に仕舞いこむことはせず、そのままのほうが良いでしょう。
これをしっかりと見極めていくと、機能的な部屋と社会的・一般的に見てきれいな部屋のバランスを取ることができ、自分に合った部屋、片付け方をすることができるようになります。
再度、ペン、ノート、消しゴムの例になってしまいますが、
普段良く使うこの3つが自分の片付けられる範囲・量として、ここに時々参照する本や書類が出てきてしまうことがあれば、本や書類をしまうことに特化した収納ケースを揃えていけば良いでしょう。
多目的なケースというのは一見して便利そうに見えますが、実は扱いが非常に難しく、無駄なものを溜めてしまうスペースになることがも多いのです。
収納ケースの活用は、
- 溢れたものだけを収納する
- 収納するモノに合わせたケースにする
ことがポイントです。