老若男女を問わず、生涯ついて回るのが虫歯の問題です。
歯医者通いの出費もバカになりませんよね。
でも、虫歯は毎日ちょっとしたことに気をつけるだけで十分防ぐことができるのです。
キシリトールガムより食後の緑茶
食後3分以内には歯を磨きたいものですが、外出中ではそうはいかないことのほうが多いですよね。そんなときは、食後に緑茶を飲んでおきましょう。緑茶には、口腔内の細菌の増殖を抑える効果があります。
緑茶に含まれているポリフェノールには、虫歯菌の活動を抑える効果があります。虫歯予防の成分であるキシリトールを含んだガムも売られていますが、食後に緑茶を飲んだほうが手っ取り早いのです。
歯ブラシを水で濡らすのは間違い
歯ブラシに歯磨き粉をつける前に水で濡らすというクセのある人が多いようですが、これは、歯磨きの効果を半減させる原因になります。
ブラシ部分を濡らすと、毛が柔らかくなりすぎて弾力を失い、歯の汚れが落ちにくくなります。また、水をつけて歯磨き粉がよく泡立つと、十分に磨いたという気になって、磨き方がいいかげんになりやすいのです。
歯ブラシは清潔に保存して、水に濡らさないまま歯磨き粉をつけましょう。
歯磨き粉はいっぱいつけても無意味!?
歯磨き粉のテレビCMでは、歯ブラシの毛が埋まってしまうほど大量の歯磨き粉をつけますが、あれは消費者に大量に使わせようという宣伝用のパフォーマンスで、実際はあんなにたくさんつけてもなんの意味もないのだそうです。
歯磨き粉の主成分は、歯の汚れをとる界面活性剤です。これは、一定量を超えるといくらつけても効果は変わらず、むしろ、つけすぎると中に含まれた研磨剤が歯の表面を削りすぎるというマイナス面も生じます。
歯磨き粉は、歯ブラシに半分くらいで十分なのです。
舌磨きもおすすめ!
歯磨きのついでに忘れたくないのが舌磨きです。舌にも細菌が棲みついているので、しっかり掃除することが大切なのです。
できれば、歯磨きで使うものよりも柔らかいブラシで、舌の奥から先端へ向かってこすっていくのがコツです。口臭の予防にもなるし、夜寝る前にしておくと、翌朝、口の中が爽やかで目覚めもスッキリします。
広がった歯ブラシは歯にダメージを与える一因に
歯ブラシの毛先が広がってきているのにもかかわらず、もったいないからと使い続けていませんか?
それでは、せっかくの歯磨きがマイナス効果になることもあります。
歯磨きの目的は、歯と歯茎の間に歯垢を詰まらせないことにあるので、歯と歯茎の間に毛先をしっか入れて磨く必要があるのです。ところが、広がったブラシでは、歯と歯茎の間へ入っていけないばかりか、歯茎を傷つけることにもなってしまいます。
歯ブラシの交換の目安は約1カ月です。広がってきたと思ったらすぐに取り替えましょう。歯磨きは、歯磨き粉より歯ブラシにお金をかけたほうがいいのです。
歯並び矯正の適齢期とは?
ちなみに、歯並びの矯正は、基本的に永久歯が生えた後ならいつ行なってもいいのですが、最適な時期は10〜11歳ごろです。
というのは、歯列の矯正は、第1大臼歯(3本の奥歯のうち一番手前のもの)を基本の歯とするのですが、この歯が生え変わり、根元が安定するのが10歳ごろのことだからです。