躁鬱(双極性障害) 〜 ゆったりと生きていこう

躁鬱病のイラスト1
『双極性障害』という病気があります。
抑鬱と躁状態が移り変わる症状が出ます。
『躁鬱』と簡略化されて呼ばれていて、そちらはメンタルヘルスの話題でならよく耳にする事があるのではないかと思います。

要はテンションが急に気分が上がったり下がったりするというのが簡単な説明で、そんな人は健康な人でも気分によってごまんといるので精神科、心療内科で正式に診断されている人に対してでなくても「お前躁鬱じゃねーの」だなんて笑いながら友人間でジョークにする人もいます。

私もたまにそんなジョークを言います。(本当は不謹慎なので、あまり言ってはいけませんが……)

有名な小説原作のミュージカル『ジキル&ハイド』がありますが、一般的にはそんなお芝居で見る多重人格をも思わせるコミカルな人物の事を言う。
そんなイメージがもある方も多いのではないでしょうか?

しかし、実は深刻な問題で私は『双極II型障害』と診断されていてよくこの病気との向き合い方を考えます。
躁鬱病は、ただ気分が落ち込む鬱病よりも自殺率や再発率が多くこの記事は躁鬱についてなるべく分かりやすく解説すると共に現在双極性障害と診断されていて闘病中の方がどう自分の病気と付き合っていくかを書かせていただきたいと思います。

躁状態の確認されない『鬱病』、及び『躁病』の方はまた別の記事を参考にして下さい。

まず、躁鬱ってなに?躁転てなに?

躁鬱2ai鬱病は、気分が落ち込んで日常生活が何も出来なくなる病気……というのはよくテレビやネットの記事で特集されていますよね。
躁病は、気分がとても上がって激しく振舞う病気です。

躁鬱病は、極度に「躁」、そして、それが下がって「鬱」になる気持ちの変化を交互に繰り返したり混合したりする病気で『気分障害』というジャンルに入ります。

「気分が落ち込んでいて、自分は鬱病かもしれない……」などと病院を訪れた患者さんが実は鬱病ではなく『双極性障害』だった。
そして、それがI 型かII 型かは専門の医師であっても非常に診断が難しいそうです。

鬱状態から急に躁状態になる事を『躁転』と呼びます。

躁鬱には『双極 I 型障害』『双極 II 型障害』があります。
そして、鬱病と診断された人が一度でも躁や躁と鬱の混合状態が確認されれば『I 型』と診断されます。
こちらは、数年を挟みゆっくりとテンションが上がったり下がったりする症状と言っていいでしょう。

『II 型』については、極端に言うと「躁」か「鬱」しか無くつまりテンションが上がっているか下がっているかしか無い症状で、年単位というより一晩の内に躁転する人もいます。
こちらの方が発見は早いかと思われますが、どちらかというとI型よりも危ないのではと私は思います。

まさにジキルとハイド……。

I型とII 型の違い

どちらも前回のメンタルクリニックせではあんなに落ち込んでいたのに、躁転した為にことさら元気になって「鬱病が治った!」と判断されたり自分でも思い込んだりします。
I 型でもII 型でも、正式に『双極性障害』と診断されて患者さんがどちらのタイプなのか医師に言われて病識を持つのは長い単位での通院が必要なのです。

通院までの期間、医師の判断など一歩間違えれば患者さんは病識を持たず「自分はもう元気だ」と「自分はもうダメなんだ……」を繰り返す事になります。
脅かすわけではないのですが、つまり放っておくと患者は自傷や自殺未遂など重大なトラブルを起こしてしまう危険な病気なのです。。。

躁鬱の可能性を感じた人の、セルフチェック

あなたの中の気分の上がり下がり度を見直してみて下さい。

Check(1)

  • 急にやる気が上がって、やたらと活動的になる
  • しかし急に気分が下がって、途中で投げ出して何も出来なくなる

Check(2)

  • 急に友人や恋人、家族と遊んだり他人との連絡をとりまくる
  • しかし急に人との交流を断ったり約束をドタキャンする

Check(3)

  • 急に思い立ったように色々と買い物をする
  • しかしそれが原因で散財する

Check(4)

  • 急に何かにイライラしたり、すぐに何かに怒り出す
  • しかし、フッと怒りが収まって大人しくなる

上記のチェックは冒頭に書いたように「誰にでもあるんじゃないの?」というのが私の考えです。
しかし、この事例が自分の人生を振り返って何度も生活を崩した覚えがある場合、躁鬱病である可能性は高いです。
つまり、

  • 理由も無くとても元気になる事が多々ある
  • 理由も無くとても元気が無くなる事が多々ある

この二つでとても困っている人は、メンタルクリニックを受診してよく相談した方がいいでしょう。

躁鬱病で困ること

上記の項目で上げたセルフチェックは、読めばまあ躁と鬱のはざまでどう悩むかは分かるかと思います。
ここではあえて、どう困るか。。。を説明してみたいと思います。

(1)の場合、たとえば気分が上がって大きなプロジェクトを企画したりした再、急にやる気が喪失するので周りを巻き込んでいた場合とても呆れられて周囲からの信用を失う事になります。

(2)の場合、これも同じで約束をすぐにすっぽかしたり交流を止めてしまう適当な人間だと思われてしまう。

(3)と(4)の実害は説明するまでもなく、自分も周りも困ってしまいますよね。

これらは病気だから、仕方ないといったら仕方がないことなのです。自分を責める必要はありません。
しかしそこで「そういう病気」として立ち止まっていては、生きていく中でとてもやっかいな問題になります。
双極性障害は、発症の原因がまだよく分かっておらず遺伝である可能性も高いとされています。
そして、なかなか治り辛く症状を収めて生きていく 『寛解』を患者さんはする必要があります。

ゆったりと生きていく

『寛解』という言葉は、お医者さんの間では簡単に患者さんに使わないようにするという話をネットで読みました。
何故かというと、分かりづらいからだそうです。

寛解というのは一時的に症状がよくなったり、場合によってはそのまま一生症状が出なくなったりと、とにかくじっくりと病気と向き合おう、というような意味合いを持っています。

医師がその言葉を用いる場合、「完全に治ったと限った訳じゃないよ、安心しないでね」という事を患者さんに伝える必要があるのですが分かりづらいですよね。
そして、私も医師ではない患者当人なのでなるべく『寛解』という言葉を使わずに躁鬱とどうゆったり付き合っていくかで、気付いた点をあげていきたいと思います。

処方箋をきちんと飲む

これは、『双極性障害』と心の病を宣告されれば当然の事ではありますよね。
躁鬱の薬は気分を安定させて現状を維持し、躁になったり鬱になったりと極端に気持ちが切り替わるのを安定させるモノが使われる事が多いです。
代表的なのは『リーマス』と呼ばれる安定剤で、効くまでに時間はかかりますが量が多すぎても少なすぎても患者さんの体質によって効かなかったり体調を崩したりするので、これらの薬を服用している際は病院で定期的に血液検査をされると思います。

緊急時に、躁の薬か鬱の薬か、どちらかを多めに出されることはあります。
医師とよく相談して、自分にあった薬と量を検討しましょう。

自分の状態を自覚する

長い間自分が躁鬱だと病識を持っていれば、おのずと自分が今が躁であるか、鬱であるか。または安定した気持ちで過ごせているのかが分かってくると思います。
ただ、極端に気持ちが変わるこの病気ではどうしても自分の状態を自身では把握できない場合があります。
そこは、医師に近況を報告して今自分が「頑張りすぎなのか」「落ち込みすぎなのか」。
そして、「落ち着いている状態」なのかを判断してもらうのが良いでしょう。

医師だけではなく、この病気を知っていてカミングアウトしている周りの人に「今、私ってどういう状態に見える?」と聞いて自分を見直すのもいいかもしれませんね。

何事もほどほどに

仕事や育児、家事など「ほどほど」に留めておく事です。
先ほど書いたように、自分がどういう状態であるか自分で自分を判断するのはとても難しいのです。

なので、この病気の自覚があっても何だかしらないけど色んなことが捗る!という状態のままガンガンと動き回ると後から怖い激鬱がやってきます……。
頼れる事は半分くらいは他人に任せる、変なやる気が出ても一人でガンガンと動き回らない事が大事です。
そうは言っても、一人で動かなければいけない時だってたくさんあります。
それでも、出来るだけ完璧主義は止める事が大事です。

もういっそ躁を上手く利用する

???ですよね。
これについては、やり方を間違えるととても危ないので、きちんと読んでいただければと思います。

例えば私は絵を描いたり小説を書くのが趣味なのですが、そういう時は躁のパワーを創作に向けます。
たとえば、躁になると変にイライラしたり色んな事を始めようとして他人に迷惑をかける事があると書きましたね。
ひたすら自分の世界で誰にも迷惑をかけないように躁転を利用するのです。

しかし、自殺者が多いと書いた躁鬱ですが、それが何故かというと躁でハリキリすぎた結果鬱になった時に燃え尽きてしまうからなのです。
それが「完璧主義」は危険という意味でもあります。
私はよく医師や友人に「頑張りすぎるなよ」という忠告をされます。

そして、それは逆もしかりです。
鬱の時期に落ち込んで、言わせていただくと自殺をする元気もなかった後に下手に元気になってしまう。
そういう時、何か躁転をぶつける場所を間違うと散々書いたように人間関係のいざこざ、散財、自殺……と負の連鎖になってしまうのです。

鬱の時はゆっくりのんびり、自分を甘やかす時期。
躁の時もゆっくりのんびり、元気に活動する時期。
それが出来無さそうならば、いっそ正しい場面でドーンと活動して健康的にドーンと落ち込む。

なかなか難しいですが、最悪の結果を招かないためにはこれが一番良いと私は思います。

まとめ

現在双極性障害と診断されている方、この記事を読んで「私ってそうなのかな?」と考え始めた方。
別の病気と併行している場合がありますし、この記事の全てを鵜呑みにしないで、医師とマンツーマンで自分の状態と生活の仕方を話し合っていく事が必要です。

躁鬱には、本当に色んなケースがあり、それで日常生活に支障をきたしているか?が一番考えるべき所なのです。
私の周りに躁鬱の友人も幾人かいますが、問題は「どう向き合うか」であり私も見ていてアドバイス出来る事はして後は本人任せる……という付き合い方をしています。

歴史上の偉人でも「この人は実は躁鬱だったのでは?」と語られる人物は沢山いて、そういった面で「気付いた事」の項目で「躁と鬱を上手く利用する」を提案をさせていただきました。

記事タイトルの「ゆったりと生きていこう」とはそういう事で、何事もゆったりと、自分に合った生き方を見つけるのが賢い病気との向き合い方ではないかな、と思います。

なかなか治りづらく、その人の生まれ持った気質とも言えるのが双極性障害です。
現在悩んでいる方は、「それも私の個性」と見れようになって上手に自分の感情をコントロールし、ハッピーな日々を送れるように祈っています。

最後にもう一度、ゆったりのんびりと。

※ここで出てきた医学の話しについては、全て素人の私が自分の体験やネットなどで調べたソースを元に書かれています。
何か間違った知識が書かれていた場合、メールフォームよりご指摘下されば幸いです。
心配事がある方は、まずは病院へ行って医師に相談する事から始めましょう。

<執筆&イラスト:十八番

■参考資料と引用作品
ミュージカル『ジキル&ハイド』東京国際フォーラム ホールC

「病院の言葉」を分かりやすくする提案-3.寛解(かんかい)

おくすり110番-病気別の薬フォルダー/“躁うつ”の薬

双極性障害 – Wikipedia

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