調理でも温め直しでも、水分が飛んでしまわないようにラップをかけて加熱するのはレンジクッキングの常識ですが、実は、ただラップをかければいいというわけでもないのです。
ぴっちりかけると破裂の原因に
特に多いのが、ぴっちりラップをかけたせいで、熱で膨張した空気や水蒸気の行き場がなくなり、加熱途中で破裂して中身が飛び散るというトラブルではないかと思いますが、長く加熱するときは、余裕をもたせてふんわりとかけるのが正解です。
逆に丸ごと野菜にはぴっちりかけて
しかし、反対にぴっちりラップしたほうがいい場合もあります。それは、ジャガイモ・サツマイモ・ブロッコリー・ホウレンソウなど、野菜を丸ごと加熱するときです。
水洗い後、イモやブロッコリーは1個ずつ、葉ものは根元と葉先を互い違いに並べてぴっちりラップにくるみます。水分があるほうが早くやわらかくなるので、洗ったときの水気は切らないようにします。また、葉ものは加熱後すぐに冷水につけて色止めをしましょう。アクも水につけることで抜けます。
乾物を戻すのにもおすすめ
干ししいたけやきくらげを戻すのもレンジが便利です。器に入れてひたひたの水を加え、ラップを落としぶたのようにかぶせれば、水に浮いて戻らない部分ができたりするのを防げます。また、香りを逃がさない効果もあります。
ラップをかけないほうがいいもの
逆に、しっけた煎餅や海苔をパリッと乾燥させたいときなど、ラップをかけないほうがいい場合もあります。豆腐の水切りやカリカリベーコンを作りたいときも、ペーパータオルを下に敷き、ラップなしで加熱します。餃子やハンバーグの温め直しも、ラップなしのほうがベタベタになりません。餃子は焼き色がついたほうを上にするのがコツです。