痛い!と思ったらすぐ受診。変形性膝関節症は早期リハビリがその後を左右

年齢を重ねてくると、誰でも「膝が痛い」「腰が痛い」などの不調が起きます。
こういう不調は無い方が不思議で、年をとれば当たり前という考え方があるため、初期段階で医師の診断を受ける人が非常に少ないのです。また、医師の方でも単なる老化だからと言って軽くいなしてしまう人もあるようです。

でも実際には、早期に対策する方が進行を遅らせる事ができるのです。膝が痛くて動くのが億劫な生活よりも、たまに膝痛が起きるけれども普段はなんともない方がずっと楽ですよね。

変形性膝関節炎は、最初は軽い膝痛から始まり、悪化すると日々の行動に差し障りが出るようになります。立つことが困難になったり、歩くことが困難になったりして生活全体に大きな影響を及ぼします。

変形性膝関節症になってしまうと、治療で完全に元通りにすることはできませんが、辛い痛みを緩和して生活の質をあげることはできます。少しでも関節に違和感を感じたら、出来るだけ早く医師の診断を受けて対策を講じましょう。

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時には重大な病気の時もある膝痛

関節の痛みを感じる病気は、変形性関節炎だけではありません。時には重篤な病気の症状かもしれません。

関節リウマチは膠原病の一つの症状ですが、関節に痛みや腫れが起きる病気の代表的なものです。全身病なので最終的には全身の関節に痛みが出るようになります。膠原病一般に関節痛の症状があります。

また、閉塞性動脈硬化症は足の動脈硬化が原因で起きる病気で、歩行に障害が起きます。この病気も初期症状として膝痛が起きます。

このような病気が隠れていないか確認するためにも、膝関節に異常を感じた時には早急に医師の診断を受けなければならないのです。変形性膝関節炎は急激に進行することが少ないので、ついつい放置してしまう人が少なくありませんが、進行すると骨にも異常が起きてしまいます。

変形性膝関節炎の原因

主な原因は、骨と骨との間にある軟骨の劣化によるものです。軟骨は骨と骨の間でクッションの働きをして骨同士の摩擦を防いでいます。ところが、何らかの理由で軟骨が擦り減ってしまったり裂け目が出来てしまったりして、クッションの役目を果たさず炎症を起して、痛みや腫れが起きるのです。

骨と骨がこすり合わされることによって小さな骨折を起すうちに、骨の修復機能が過剰に働いて骨棘という骨のとげを作ってしまうこともあります。

体質的遺伝

このような症状を起しやすい体質は、遺伝すると言われています。家族に変形性関節炎の人が居る場合には若いうちから対策を講じていきましょう。

加齢

関節の軟骨の劣化は、それ自体が老化現象です。

肥満

膝・背骨・股関節の劣化は、肥満が大きな要因になります。

職業病など

膝を酷使する職業の人は、膝の劣化を早めることが多いのです。

変形性関節症の治療

変形性膝関節炎の診断は、主にX線検査と可動域の検査で行われます。膠原病などが原因になっていないかを確認するために血液検査をすることもあります。

治療方法としては、程度が重い場合には手術をして、症状によっては人工関節を入れる場合もあります。また、状態によって杖を使ったり装具を装着したりして、関節の負担を小さくします。

程度が軽いうちは、痛み止めを湿布したり服用したりしながら運動療法を行います。痛いからと言って関節を動かさなければ、悪い状態のまま固定してしまいます。運動療法は非常な痛みを伴うこともあり、また、方法を間違えると悪化させてしまう場合もあります。必ず、医師、作業療法士、理学療法士の指導を受けながら行いましょう。

運動療法は、関節の動きをスムーズにすると同時に、弱った関節を補強するために筋肉をつけることを目的としています。症状が出ているうちは痛みもあり辛いことも多いのですが、無理をしないように継続することが大切です。運動は肥満の解消にも役立ちますし、気分転換にもなります。生涯的な習慣として身につけてしまうことをおすすめします。

膝関節炎になってしまった人におすすめの体操

  1. 仰向けに寝て膝を曲げないように足を10cm程度上げます。この時につま先を上に向けてふくらはぎを伸ばします。10〜20回ぐらい繰り返します。
  2. 横向きに寝て足をあげたりおろしたりします。このときに膝を曲げないように注意しましょう。これも10〜20回ぐらい繰り返します。
  3. うつぶせに寝て膝を曲げずに足を上げ下げします。

どの体操も、無理をしないように徐々に回数を増やしていきましょう。これらの体操をすると、膝関節に負担をかけずに脚力を鍛える事ができます。

変形性膝関節症の予防

(1)体操で関節を動かし関節の柔軟性を確保

体操は血行をよくするので、関節ばかりではなく体全体の不調を改善します。さらに筋肉も補強するので、関節の負担を軽減します。肥満の解消にに役立ちます。気分転換にもなります。

<膝痛にならないようにお勧めの体操>

a)椅子スクワット:椅子に座ったり立ったりを繰り返します。椅子はクッション性がない学習机の椅子やダイニングの椅子などにしましょう。ソファーなどですると腰が沈んでしまうので膝に負担がかかってしまいます。

b)椅子に座って両足をそろえてつま先を上下させます。この時に膝を曲げないようにするとより効果的です。

c)椅子の横に立って片足づつ足を上げ下ろしします。

どの運動も軽い運動なのですが、結構足の筋力が付きます。足の筋力を強化すると膝に負担が少ないばかりではなく転倒リスクを大きく軽減します。

(2)関節を温める

関節の血行が悪くなると硬くなって動きが悪くなります。無理に動かすと痛めてしまうのです。サポーターなどで関節を温めましょう。

(3)食生活を整える

関節に不調が起きる要因として、軟骨成分の不足がよく言われるところです。
軟骨成分とはコンドロイチンやコラーゲンのことですが、このような成分はどのような食品に含まれているのでしょうか?実はこれらの成分は食品から直接摂取することもありますが、本来であれば、特定の栄養を素にして体内で合成されるものです。

グルコサミンは動物の皮膚や軟骨に多く含まれる多糖類の一種で、コンドロイチンヒアルロン酸の主成分になる物質です。グルコサミンを含む食品としては、ヤマイモやオクラなど粘りのある食品があります。また、動物の軟骨にも多く含まれています。コンドロイチンを多く含む食品には、うなぎやフカヒレなどがあります。

もう一つの軟骨成分であるコラーゲンは、アミノ酸が結合したものです。コラーゲンも、グルコサミンやコンドロイチンと同じくうなぎやフカヒレなど、粘りのあるものに多く含まれています。豚骨や鶏がらのスープやゼリーにもコラーゲンが多く含まれています。

これらの食品の共通した特徴が、高カロリーだという事です。従って、多く食べるなら、脂肪分や穀類・イモ類などの量を減らしたほうがよさそうです。また、コラーゲンを体内で生成する際にビタミンCが欠かせません。かんきつ類や野菜などビタミンCを多く含んでいる食品を食べましょう。

ヒアルロン酸、コンドロイチン、グルコサミン、コラーゲンなどはサプリメントも多く出回っています。また、ビタミンCもサプリメントが多く出回っています。食品では補いきれない分をサプリメントでうまくカバーしていきましょう。

快適な生活を送るために

膝を痛めるとどうしても外出が減ってしまいます。しかし、外出が減ると膝の関節をあまり使わなくなって、ますます膝が悪くなってしまいます。外出をすると、家の中では使わない筋肉や関節を使うので、いい刺激になりますし気分も晴れます。

痛いのは辛いですが、しっかりと膝のサポーターをして短時間の散歩を楽しみましょう。

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